天気予報の満足度

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天気予報、8割的中も「外れ感」 泉麻人さん「上出来」 (朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/0526/TKY200605260242.html

気象庁の天気予報の満足度が落ちている。同庁の3年ぶりの調査で、「満足」は14%で、4ポイント近く下がった。的中率は80%と高率を保つものの、「予想が外れる」ことに不満が多い。「暖冬予想」が外れたことも影響しているようだ。同庁は「明日の天気や週間予報など関心が高い分野で不満が多い」と分析。「外れ感」の解消をめざす。


「落ちている」というより,「落ちた」のですね。今年は暖冬予想がはずれたので,満足度が下がっても仕方ないですね。しかも,はずれた日は印象に残ってしまう事が多いのでしょう。また,この的中率は降水の有無の的中率なわけですから,それと満足度を比較するのはちょっと強引です。

天気予報に関する調査は昨年12月、青森、千葉市など全国9都市の約4500人に郵送し、約1600人から回答があった。


天気予報に関するアンケート調査の結果について
http://www.jma.go.jp/jma/press/0604/24b/h18_manzokudo.html

上記URLにアンケートの詳細があります。まず突っ込みたいのが,アンケートを行った対象。地域がなぜ限定されているのでしょうか。もちろん,前回調査と重なっている地域があるので,比較は可能ですが,天気の地域性を考えると,日本全国を均質に調査を実施するべきでしょう。


あと,興味深いのが泉麻人氏の登場。この人,塾高の先輩ですね。自分が日吉祭実行委員会で講演会を担当してましたが,その時,泉氏に講演をお願いしています。塾高出身&日吉祭&気象予報士で以外と繋がりがあります。本人は知らないでしょうけど。その泉氏は,以下のようにコメントしています。

気象庁のホームページが活用されているのに、一般向けに作られていない。業界用語が無意識に使われていたり、地図がなくて雨の区域がどこかわかりにくかったりする。東京都内でも地域によって天気や気温はかなり違う。人口の多さなども考慮して、より細かい地域予報があった方がいい。


「満足度」というのは,予測が的中するから満足という部分と,意思決定に容易に活用できる有益な情報が提供されるから満足,という部分の2つがあるのではないでしょうか。


そう考えると,泉氏のコメントは,後者の部分の満足についてコメントしています。でもこれって,民間気象会社ががんばるところではないのでしょうか?細かい地域予報とか付加価値のある気象情報は気象会社がやればいいのです。


そもそも満足度を気象庁が一手に引き受けてアンケートしていること自体が変な気がします。気象庁は,数値予報モデルを向上させ,的中率や予測誤差を下げることに注力し(前者の満足度),気象会社がその情報をユーザーフレンドリーな形で一般向けに提供する,という役割分担をきっちりやるべきだと思います。


気象庁が気象の全てを握っている(実質そうですが)ようにアンケートを実施しており,民間気象会社の存在が感じられません。どうせ国の機関なわけですから,満足度の高い情報なんて期待するのではなく,民間気象会社が後者の満足度を詳細にリサーチし,おもしろい情報を提供していく努力をしないといけません。


そうすれば「全体の」満足度は上がるでしょうね。

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このページは、tagchanが2006年5月26日 21:27に書いたブログ記事です。

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