2006年6月アーカイブ

フランス、Google Earth対抗サイトを立ち上げ (ITmedia)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0606/24/news003.html

フランス政府は6月23日、国内の精細な衛星画像にアクセスできるWebサイト(訳注;日本時間24日7時現在アクセス不能)を発表し、Google Earthよりも精細な自国領土の画像を提供すると語った。 <中略> ジャック・シラク大統領は、フランスはこのようなサイトを持つ必要があると強調。同サイトでは航空写真と地図を見ることが可能で、同国は現代技術の最先端にいる必要があると大統領は述べている。

フランスが国を挙げてGoogle Earthに対抗するようです。(記事ではGoogle Earthに対抗となっていますが,ウェブブラウザで見る地図であれば,Google Mapsに対抗するという意味ですね。)何かとアメリカに対抗するフランスですが,地理情報においてもアメリカに対抗するということですね。ただ,サイトはトップページしかアクセスできず,非常に重くなっています。早く使い勝手を評価したいものです。

Google Mapsでいくつかバージョンアップが見られますので,気づいたことを紹介します。

① マップ上でのマウスポインターが手に!
マップ上にマウスを移動すると,白い手が表示されるようになりました。しかも,ドラッグしながら移動するとき,手はマップをつかんでいる様になります。ちょっとかわいい。

②高解像度衛星画像の範囲が拡大!
一気に増えました。国内も増えてます。自分の修士論文で扱った地域も高解像度化したので,倒れている木が確認することができました。

③雪の高解像度衛星画像
非常に興味深いのは,神奈川県の県央北部から府中にかけて,積雪している様子がわかる高解像度衛星画像が整備されていることです。こちらで画像をご覧ください。

画面中央部は東京競馬場です。多摩川の河川敷,ゴルフ場には雪,屋根にも雪が積もっていることが確認できます。さて,これはいつの撮影でしょうか?雪を手がかりにすると,今年の1月21日に東京では最大9センチの積雪が観測されています。次の日は,午前中は日照があった(@アメダス府中)ので,晴れていたようです。

おそらく,積雪はこの地域は1月22日の時点でも10センチ近くあった可能性が高いでしょう。なので,この積雪画像の撮影日は2006年1月22日の可能性が高いと思います。あとは,地物の建築状況から判定できるかもしれません。

Google Mapsにニュースをマッピングするアプリケーションが登場しました。

ハザードマップ
http://hazard.knecht.jp/

クネヒトのハザードマップは新聞等で報じられる事件・事故をマップ化するもので、わたしたち市民の安全を脅かす凶悪事件・傷害事件を主な対象としています。また、情報収集はコンピュータ アルゴリズムによって行われ、検索機能・収集対象メディアは順次拡大する予定です。

主に事件報道をマッピングしているようです。おそらく,テキストを自動的にマイニングし,住所を抽出して自動的に緯度経度を得る仕組みがあるのでしょう。最近GoogleがはじめたGeocoding機能は使っていないらしく,クネヒトという会社の独自のGeocoding APIを使用していると思われます。

ハザードマップというと,水害ハザードマップなどをイメージするので,ニュースをマッピングすることがハザードマップというのには,違和感を覚えます。また,点でプロットしてしまうと,かなり拡大してしまった場合,偶然プロットされた建物で事件が発生したのかという誤解を生じる可能性もあると思います。「この辺で事件が起きた」というのを,点で指定するのは難しいなあと思います。といって,良いアイデアがあるわけではありませんけど。

いろんなところで報道されていますが(普通にNikkei Netで報道されているところに驚いた),Google Earth 4βがリリースされました。Linuxに対応しているらしく,その手の方が大変喜んでおりました。まだダウンロードしていませんが,高解像度衛星画像の範囲も広がったようですし,Googleはたくさん衛星画像を購入しているんでしょうね。

さて,Earthと同時にMapsもあたらしい機能が追加されています。Geocodingという,住所から地理座標(緯度経度)に変換する機能が新しく追加されたようです。

http://www.google.com/apis/maps/documentation/#Geocoding_Examples

本家のGoogle Mapsでは検索フォームに住所を入れると,その付近の地図を表示してくれましたが,APIでも扱うことが可能になったようです。ただ,上記サイトのExampleは私のFirefoxでうまく動いてないようです。原因は不明です。

先月から火災検知結果をGoogle Mapsなどにオーバーレイしてきましたが,今度はRSS配信にチャレンジしました。

http://webmodis.iis.u-tokyo.ac.jp/~tagchan/FIREGMAP/index_list.php

タイトルの右にRSSのアイコンがあります。このRSSはPHPをベースにしています。日付とか検知点数などは別のテキストファイルに保存しておき,PHPでファイルをオープンにして読み込むようになっています。この方法については,朝顔日記さんで紹介されていたスクリプトを参考にさせていただきました。

最近では,地理情報と関連付けすることが可能なGeoRSSというのもあるみたですので,これにも対応してたいと考えています。ただ,ポイントだとあまりにも多すぎるので,たくさん検知された箇所をラインかポリゴによって,エリアとして表現することを検討しています。あと,県単位くらいの地名も入れられたらなあ。。。

<KDDI>グーグルと提携拡大、地図情報とGPSを連携(毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20060608k0000m020165000c.html

「マップ検索・ナビ」は、auのEZweb画面のグーグル検索ボックスに探している地名や施設名などを入力すれば、グーグルが現在パソコン向けに提供している「グーグルマップ」と同様に詳細な周辺地図や店舗情報を表示。目的地まではau携帯のGPS機能で道案内する仕組みだ。

先月,KDDI(au)とGoogleの提携が発表されていました。これは,ハードはあるがコンテンツが欲しいauと,コンテンツがあるけどハードが必要なGoogleの思惑が一致した形なのでしょう。その中で,Google MapsとauのGPSを組み合わせたプロダクトが発表されました。ドコモでもGoogle Mapsはありますが,auでほぼデフォルトで付いているGPSと連携されれば,位置情報とGoogleの検索技術によってユーザーに情報が効率よく提供できるでしょう。今後のこのプロダクトの動向に注目したいですね。

今後はGmailとかGoogle Calenderとかどんどん携帯電話に搭載して欲しいものです。思うに,PCメールの受信機能とスケジュール管理機能,簡単なブラウザがあればうれしいかな。

衛星画像データベース化 道内大学研究者、NPO10月設立 (北海道新聞)
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060607&j=0047&k=200606074451

人工衛星が観測した各種画像データを解析し、農作物の収量推定や災害時の被害予想などへの活用に向けたシステムづくりを目指し、道内の大学研究者が特定非営利活動法人(NPO法人)「デジタル北海道研究会」の十月設立を計画している。七月に準備会を立ち上げ、本年度は各官庁などにまたがる画像をデータベース化。三年後をめどにデータセンターを設立し、目的に応じたデータに加工して企業や自治体などに提供する。

北海道では,北海道大学や北海道環境科学研究センターがGISやリモートセンシング関係のことを扱っているようですが,とうとうデジタル北海道構想までたどり着いたようです。

「RS/GIS 北海道構想の提案-"デジタル北海道"基盤システムの構築-」
(衛星リモートセンシング・セミナー in 北海道)
http://www.hokkaido-ies.go.jp/topics/RS_seminar_2005/19_proposal%EF%BC%88p50_52%EF%BC%89.pdf

北海道は面積が広く,農地や森林も広大です。また,オホーツク海の流氷とか,自然条件も多様。それでも地域的なまとまりがあるので,衛星画像は活躍しそうですね。うまくやれば,デジタル北海道は実現可能な気がします。

デジタルアジアやアースとか,大きい構想を言うだけ言って実践が伴ってない状態ですので,とことんがんばって欲しいものです。

Google Mapsのマッシュアップネタを2つ。

① ラクシーズ、ワールドカップを前にGoogle Maps API利用のチャットサービス開始
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0606/01/news040.html

サッカーSNSカフェでは、ドラッグ操作で地図上を移動できる「Googleマップ」上で、ユーザー同士がチャットを通じてコミュニケーションができる。ユーザーは日本国内だけでなく世界の地図上の好きな場所に自由に移動してチャットを楽しむことが可能。

サッカーSNS上にあるコンテンツの1つのようです。別にサッカーでなくてもいいと思うのですが,地図上でリアルタイムにチャットをするというアプローチは,何かに応用できそうな気がしますね。サッカー場は高解像度の衛星画像だと,きれいに見えるでしょうね。ただ,粗い画像のところだと面白さがないですね。

②Google Maps Used To Find Missing Kids
http://www.webpronews.com/topnews/topnews/wpn-60-20060531GoogleMapsUsedToFindMissingKids.html

Clicking on the icon causes the markers expand to a conversation balloon listing where the child was last seen and who to call. In some instances, age progression photos are also provided.

行方不明の子供の情報サイトです。行方不明になった場所などをGoogle Maps上にマッピングし,アイコンをクリックすると,詳しい情報や,連絡先,写真などを見ることができます。その行方不明になった場所に近いところにいる人たちが,このサイトを見て,少しでも注意を払ってくれるようになれば良いと思います。