2006年8月アーカイブ

前回エントリーから間があきました。ですが,何もしていなかったわけではありません。山に入ったりもしてました(遊びではありません)。研究に力を入れているのはもちろんですが,最近は「夏休みの自由研究」として,自分でWebGISを構築することにチャレンジしています。

そこで,注目したのがMapserverです。オープンソースのソフトウェアで,世界的に標準化された形でWebGIS(WMS)を構築することができます。

(自分なりの解釈ですが,)標準化されたWebGIS(WMS)がインストールされたウェブサーバーに対し,次のようなURLを指定すると,地図画像を表示してくれます。例えばこのリンクをクリックすると,衛星画像が出てきます。このリンクを見ると,とても長いURL。これに,どの範囲を表示させるとか,投影法をどうするか,画像サイズはどうするか等の命令が含まれているのです。

このように標準化されると,例えば,デスクトップ型のGISソフトでも読み込めますし,他のWebGISを構築している人が,別のWebGISを参照してオーバーレイできるようにもなるのです。

最近,GISデータの標準化が進んできています。もちろん,衛星画像もGISデータの1つですし,GISデータとして多くの人が参照できるように標準化されたWebGISのデータとして公開すべきです。

狙いは,自分の研究室で受信している衛星画像をMapserverで読み込み,WebGIS(WMS)として公開することです。既に,NASAでは衛星画像をWMSで公開しています。これの東アジア版くらいにはしたいなあ,というのが目標です。

さらに,うすゆさんがGoogle MapsにWMSで公開されている空中写真をオーバーレイできることを示しているように,WMSとGoogle Mapsをマッシュアップした事例がたくさんあります。Mapserverのインターフェイスよりも,Google Mapsのインターフェイスの方が動作も速く,地図が活用できるので,Google Mapsに衛星画像をオーバーレイするようなページも公開したいと思っています。いつになるか分かりませんけど。

Yahoo! JAPANとアルプス社、「Yahoo!地図情報」の日次更新を開始
http://www.rbbtoday.com/news/20060801/32757.html

年始くらいに,そういう動きがありましたが,とうとう実運用されることになりました。ウェブベースの地図が重要になってきている昨今,地図の更新頻度を上げるのは,ビジネスとか行政機関での様々な意思決定において,メリットがあると言えます。地図には記載されてないけど,現実に大きなビルやマンションが建てられたのであれば,そこに新たなビジネスチャンスがあるかもしれませんよね。なので,日次更新という試みは,他のサイトでもどんどん行ってもらいたいです。

ただ,地図を更新してもらいたいという,意識的なユーザーはそんなにたくさんいるとは思えません。なので,何かのアプリケーションやコンテンツにくっつけて効率的に,ユーザーがあまり意識せずに,情報収集できる仕組みを作れば,もっとたくさん更新できると思います。

こういう試みはボトムアップ的なアプローチ。トップダウン的なアプローチといえば,リモートセンシングデータの活用も重要でしょう。やはり,建物の輪郭線を確定させたり,寄せられた情報の確認のためにも重要ですね。そういう2つのアプローチをうまく組み合わせた仕組みを,今後は目指していく必要があると思います。