- 2006年11月 8日 20:12
- リモートセンシング
きのうに引き続き,MSのLive searchの地図の話題です。今回は航空写真に注目してみました。まずは2つの航空写真を比較してみましょう。場所は新宿副都心です。
・MSのLive searchの航空写真地図
・Google Mapsの航空写真地図
3つのビルがあります。東から,「新宿住友ビル」,「新宿三井ビル」,「新宿センタービル」が並んでいます。この3つのビルを,それぞれの航空写真で比較してみてください。どんな所に違いがあるでしょうか。
それは,建物の壁面が見えているかどうかです。Google Mapsのほうは壁面が見えています。しかし,Live searchの方は見えていません。実は,Live searchの写真はトゥルーオルソといって,地形のみならず建物などの地物も,厳密に正射投影(どの地点においても,真上から見ているように平面に投影している状態)しているのです。トゥルーオルソを作るのは,非常に大変で労力が必要です。
さて,どこの会社がこのトゥルーオルソ写真を作ったのかというと,地図画面の右下には,航空写真の著作権が表示されています。Live searchではPascoと書いてあります(最大ズームではMicrosoftしか表示されませんが,一段階縮小すると,Pascoも表示されます)。というわけで,パスコが撮影したようです(都心以外はわかりません)。もちろん,パン屋ではありません。航空測量の最大手です。
パスコでは,マルチラインセンサシステムという新しい航空写真の技術を採用しています。従来の正方形のワンショットの航空写真をたくさん撮影するのではなく,スキャンしていく感じでデータを取得しています。このような技術を使って,精度の高いトゥルーオルソを作成している可能性が高そうです。もちろん,これを完全自動で作成するのは難しいと考えられるので,それなりの労力をかけている部分はあるだろうと思います。
Google Mapsの空中写真は,従来の撮影方法と同じ物なのではないかと推測されます。ただ,都心部の航空写真は周辺減光が無いことなどから,フィルムを使ったアナログの写真ではなく,最初からデジタルカメラを使用しているのではないかと推測されます。ちなみに,Google Mapsは都心部はデジタルアーステクノロジー社の航空写真のようです。
なんかパスコの宣伝になった気がしますね。
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