地図とニュースのマッシュアップされたサービスがいくつか登場してきています。先日,共同通信が新しいニュースサイトを立ち上げました。地図とニュースの融合を前面に出した正式なサイトは聞いたことがないので,非常に興味深いところです。
47NEWS
http://www.47news.jp/
地図はゼンリンで,Google Maps API Ver.1のときの画像と同じでしょうか。地図のレスポンスとしては,Google Mapsの方が早い印象。縮尺や表示範囲を変更するたびに,ニュースを読み込んでマッピングしているようです。縮尺は,建物輪郭が見えるところまでズームイン可能です。
上記サイトよりは前面的ではないですが,ニュースと地図が融合した例としては,gooニュースのニュースマップがあります。
ニュースマップ - 日本
http://news.goo.ne.jp/region/
こちらは,Flashをインターフェイスとしていて,関東圏くらいまでしか拡大されません。また,日本だけではなく,世界版もあります。こちらのサイトでは,ニュースのマッピングを点ではなく,ゾーンとして円を描画しています。ニュースのソースと地図をマッピングする際,どういうフィーチャ及び精度で表現するか,といのは難しい問題だと思うので,このマッピングの方法は興味深いです。
とにかく,実際に上記サイトのように,ニュースと地図が融合したサイトが登場したわけです。となると,実際に使用してみて,どういう部分において,今までの地理情報が付加されていないニュースサイトよりも有効性や有用性があるのか,という点が気になる所です。
自分なりの結論としては,現状はニュースの表現手段の1つで,必要不可欠なものにはなり得ない。と思っています。位置情報が付加されると,ニュースに関する情報量は多少増えるという効果はありますが,それが自分の価値観や考え,行動に影響する所までは行かないだろうと思います。なぜなら,自分の行動範囲の外にあるニュースについては,「だいたいあの辺」というのが分かれば十分なのではないか,と考えるからです。
ニュースと地図が融合して,効果が発揮されるのは,いかに自分の行動範囲の近いところにニュースの発生源があるか,という点だと思っています。たとえば,とある場所Aで路上強盗が発生したというニュースが地理情報と共に表現されれば,その近辺を行動範囲とする読者は当然,その道路を通らないように努めるでしょう。
となると,できるだけたくさんの「ニュース」を発信していく必要があるわけです。当然,大手報道機関などは無理でしょう。47NEWSは各県の新聞社を統括している,という点で細かくニュースを発信可能ですが,それだけでは不十分でしょう。既存のマスメディアではそういうことは困難だと思います。
現状では,上記サイトのニュースマッピングは表現手段の1つです。個人の行動に影響するようにするためには,些細ながらもたくさんのニュースを拾ってマッピングする必要があり,それは既存報道機関では困難です。地域の力を借りた枠組みとか,まったく別の新たな枠組みが必要でしょう。そういう枠組みによってニュースがマッピングされて,はじめて,地図とニュースのマッシュアップが有効だったと言えるようになるのかなと考えています。
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