Japanese Government Initiates Space-Borne Hyperspectral Payload Program (Spacemart)
http://www.spacemart.com/reports/Japanese_Government_Initiates_Space_Borne_Hyperspectral_Payload_Program_999.html
09年に地球観測衛星 民間5社発表、商用で国内初 (朝日新聞)
http://www.asahi.com/special/space/TKY200408090341.html
今回の衛星には世界初の高性能センサーを搭載。従来は色や形によって観測対象を判別していたのに対し、対象物の材質まで見分けられる。鉱物資源の分布や海中の海藻の生息密度、樹木が根腐れしていないかどうかなどの情報も分かる。塗装で周囲と同色にした物体も識別できるので、安全保障の用途にも利用できるという。
経産省が予算を出す地球観測衛星だそうです。ASTERの後継機のようです。伊藤忠やイメージワン,JSATが出資するワールドスペクトラムという会社が地球観測衛星ビジネスを展開する計画であり,それにお金を出すと言う形なのでしょう。
着目したい点は,高解像度衛星画像と,ハイパースペクトルセンサから得られる衛星画像を組み合わせるということ。朝日新聞は衛星は2基と書いてますが,Spacemartでは明示的に2基とは書いて無いような気がします。どんな衛星にするのかについては,ワールドスペクトラムの関係者が次のように述べています。
地球観測特別部会(第6回)議事録・配付資料
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/uchuu/gijiroku/h17/chikyu06.htm
ハイパースペクトラルセンサの分解能が10メートルとあまり高くないため、分解能10メートルを擬似的により高い分解能にするために、パンクロマティックセンサと掛け合わせ、パンシャープンという形で擬似的に2.5メートル、5メートルの情報をつくり出す。
2つのセンサを組み合わせて,擬似的に高空間解像度マルチスペクトル画像を作成する計画があるようです(地球観測特別部会ではパンクロ(白黒)と言ってますが,最新情報のSpacemartではマルチスペクトルと記載しています)。
日本初の商用衛星という点,かつハイパースペクトルセンサを搭載するということで,ハードルが2つあると考えられます。ALOSは官が打ち上げて衛星センサですが,一般に安く販売していることを考えると,高解像度という点では,プロダクトが競合しないか心配です(まあ,ALOS運用終了後に登場でしょうけど)。また,ハイパースペクトルはデータ量が非常に多くなると言う点で,扱いにくいと考えられます。どこまでユーザを開拓できるのかがポイントとなるでしょう。
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