2007年6月アーカイブ
ちょっと前の記事ですが。個人的に気になる記事です。
「見えなかった情報」を可視化――NII、論文300万件をGoogle検索対象に (ITmedia News)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0705/25/news041.html
国立情報学研究所(NII)が4月から、国内の学術論文情報300万件のデータベース「CiNii」(サイニイ)をGoogle検索対象にした。同時に、データベースも検索エンジンが見つけやすい形に変更。一般ユーザーが論文情報にアクセスしやすくした。
最近,論文タイトルでGoogle検索すると,国内論文が多く引っかかるようになり,とても便利になりました。これはCiNiiのおかげですなんですね。この記事によると,論文データベースをGoogle検索でひっかかるように開放し,Google Scalar(学術文献の検索)とも連携したようです。
感じとしては,自分たちで,まずデータベースを構築・改善し,「Googleさん,データベースをインデックス化して検索しやすくしたので,使ってください。」という感じで取り込んだのではないでしょうか。このやり方は,Googleとの付き合い方を考える上で,非常に有効な方法だと考えられます。
各分野では,いろいろな既存の情報が保有されていて,陽の目を見ない情報や,Googleキーワード検索で簡単にひっかかってしまう情報も混在しているわけです。そういう情報を,CiNiiのようなサイトを構築し,検索エンジンと連携も可能とすることは,とてもメリットがあると思うのです。
CiNiiのデータは、マシンで情報を収集・整理するGoogleとは対照的。学者が手で書き、査読し、学会で精読し、学会誌に掲載した論文に、被引用数を手作業で確認して作っており、何人もの人が膨大な手間ひまをかけている。人の手で整理した情報にはロボット検索にはない価値がある。「キーワード検索では、周辺の分野や、他の情報との関連性が見えづらい。手作業で整理した論文情報のページには、著者や掲載誌、引用情報などが書かれているから、ここを起点にして周辺情報に触れることができる」(大向氏)。各論文情報ページにはパーマネントリンクが付いており、それぞれのページが情報ポータルになる。
Googleによって,情報を全てインデックス化されてしまう前に,自分達が必要と考えられる方法でデータベースを構築し,インデックス化するべきだと思います。そうすれば,互いに手を組むことで,検索エンジン側としてはインデックス化する手間が省け,情報を保有していた側は,検索エンジンを通してデータを公開でき,自分達の領域を守ることができるわけです。つまり,お互いにハッピーですね。
GISの分野の人たちは,空間情報を自前でインデックス化できればいいのですが,既に侵食されてきているので,難しいでしょうね。
社会問題の意識向上に貢献する「Google Earth」--米非営利団体が活用 (CNET)
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20350469,00.htm
Googleが提供している3次元表示が可能な地図表示ソフトウェア「Google Earth」を米国の複数の非営利団体が、森林伐採や大量虐殺といったさまざまな問題に対する世間の関心を高めるための新たなツールとして活用している。
上記の引用記事は,Digital Earth(デジタルアース)のシンポジウムについて取り上げています。先日行われたようですね。
The 5th International Symposium on Digital Earth (ISDE5)
http://www.isde5.org/index.htm
むかしむかし,「デジタルアース」という構想が,今や温暖化問題の伝道師であるゴア氏によって提唱されていました。(一応,デジタルアース日本学会というのもありますね。)
デジタルアース日本学会「デジタルアースとは」より
http://de.gsec.keio.ac.jp/digitalearth/about.html
“デジタルアースとは、地球上の自然的・社会的事象を空間的な参照情報を持ったデータとしてデジタル化し、インターネットで繋がれたコンピュータ上の仮想世界に再構築された地球、「アースメタファ」のことです。”.
福井弘道研究室「Digital Earth Project」より
http://web.sfc.keio.ac.jp/~hfukui/d_earth.html
デジタル・アースによって、グローバルからローカルまでの多様な情報をシームレスに視覚化し、地球規模の問題の全体像を分かりやすく提示して、多くの人の共感に基づく「地球市民としての身体の知」の形成が促進されることが期待されている。
デジタルアース構想は,空間情報が統合されて視覚化され,それが意思決定に結びつくことを目標にしていたはず。それを冒頭の記事を読む限り,その目標に近づきつつあることが分かります。
Googleがkeyhokeを買収し,Google Earthを出す時点でこうなることは予想できましたが,改めて「Google earth = Digital Earth」であることを再認識したわけです。
たまには,お固い話し以外のことも書こうと思います。
6月10日の日曜日の午後は,鎌倉の長谷にあじさいの写真を撮影に行ってきました。午前中は雨だったので,午後の人出は少ないかなと思ったので。
行った箇所は3つ。行った順番は,御霊神社と光則院と長谷寺。
まず「御霊神社」。これは当たりでした。境内に入る際,極楽寺側から入る場合は,江ノ電の線路を渡ります。ちょうど踏み切りの途中で線路を見ると,脇にはあじさいがたくさん。藤沢方向を見ると,江ノ電唯一のトンネルの入り口があります。
少し待つと,踏み切りの警報機がなり始めます。江ノ電とアジサイのツーショット撮影ができるんです。見学者の多くが撮影を試みようと,線路脇へ…。結構ギリギリの距離で気をつけないといけません。でも,こういうことができるのは江ノ電ならではです。

次に訪れた長谷寺は人ばっかりで,期待はずれ。入場したものの,あじさいがたくさん見ることができる通路は40分待ち…。結局その通路には入らずでした。

次の当たりは「光則院」。長谷寺より道路1本北側にあります。長谷寺に向かう道と違って,光則院へ向かう道はひっそりとしています。人が多くにぎやかな長谷寺の道とは対照的です。境内は多種多様な品種のあじさいが植えられており,人も少ないのでゆっくりと鑑賞することができます。また,なぜか孔雀が飼育されていまして,羽を広げていました。

てなわけで,のどかな休日でした。
