全国で初(?)の裁判で衛星写真が証拠として採用され,判決に左右した模様。
楢葉町行政訴訟:許可範囲越えて町有地使用、NASA写真で違法確認--判決 /福島 (毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/fukushima/news/20070927ddlk07040432000c.html
楢葉町の建設会社が、許可範囲を越えて町有地を使用していたかを巡る行政訴訟の判決が25日、福島地裁であり、米航空宇宙局(NASA)の衛星写真が有力な証拠となり、土地の違法使用が一部認められた。「市民オンブズマン楢葉」の松本三郎代表(62)が町を相手取り提訴していた。町発注の下水道工事を請け負った町内の建設会社2社が03年9月~04年3月、町が許可した範囲を越え、同町北田の町有地を資材置き場などに使ったのに、町が相当の使用料を徴収しないのはおかしいとして、違法確認を求めた。
原告側は、03年12月25日撮影のNASAの衛星写真を証拠として提出。許可地をはみ出して建設機材が置かれている様子が写っていたため、地裁の森高重久裁判長は判決で、原告側の主張を一部認め、違法な土地使用と判断した。
原告側によると、通常の訴訟では国土地理院の航空写真を使うことが多いが、今回の現場を撮影したものがなく、「北朝鮮情勢が緊迫しているので、NASAならきっと撮っているだろう」と問い合わせたところ、写真の存在が判明。経費を含め約12万5000円で写真を購入したという。
2003年12月ころの撮影というのは,何のセンサーを使っているのだろうか。Landsat7?ASTER?ちなみに,ERSDACにアクセスして,樽葉町付近で2003年12月25日のASTERを検索してみたが,該当データは無かった。
航空写真の代替手段として衛星写真も使えるかも,と思いついただけでもうれしく思う。しかし,証拠は地上で自分たちで撮影しなかったのだろうか?
こういう衛生写真ってなんか補正とかしてるのかな。そうだとすると裁判での証拠として使われた意味は大きいと思う。ただの物証じゃなくて、Expert Testimonyとしての意見が採用されたと言う事になるので。
裁判の中でエキスパートの意見がアメリカ並みに使われるようになると、アカデミアの需要ももっと増えるのにね。
衛星写真は画像への再生処理,地図と重ねるためのGeocoding,明るくするためのストレッチなど,多くの処理がなされて,エンドユーザに届きます。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~kaempfer/otona/otona/minij31.htm
この15にあるように,裁判で空中写真は活用される事例があるようなので,これが衛星写真にも当てはまると判断したのかもしれません。