2007年11月アーカイブ
Google Mapsに新しいレイヤー「地形」が登場した。右上の切り替えボタンは以下の画像のようになっている。

「航空写真+地図」がなくなったが,「航空写真」の下の「地名の表示」のチェックでOn/Offができるようだ。
この地形レイヤー,地形の陰影表示が施されている。また,標高が高くなるほど,地形の色がベージュ→黄緑→緑→白と変化していくようになっている。ただ,一部で茶色も入ったりしていて,色づけの規則性については不明である。
また,見ていて気づいたのだが,タイル上の模様が入って,不自然な箇所も見受けられた。その一例を以下に示す。

なぜそのようになっているのかは不明である。
過去から継続的に撮影された空中写真は,最近ではネットで公開されてきている。特に,国土地理院のサイトの「国土変遷アーカイブ」は,最近さらに拡充されたようである。空中写真は,戦後の土地利用の変化などを知るための貴重な資料である。特に,この国土変遷アーカイブでは,終戦直後の米軍撮影の空中写真も閲覧可能である。こういうデータが一般に公開されるのは非常に良いことだ。
このような空中写真閲覧サービスは,他にもある。それは,「国土画像情報閲覧システム」である。これは国土交通省が管理しているサイトである。撮影時期と範囲はこちらに紹介されており,1970年代から90年代までの写真となっている。
2つのシステムを比較すると,「国土画像情報」の画像の方が高解像度で,400dpiである。一方,「国土変遷アーカイブ」は200dpiとなっており,JPGのブロックノイズがひどく,判読は困難である。従って,400dpi以上にするべきである。
そもそも,空中写真を国土地理院と国土交通省の2つのサイトに分けて公開する理由が分からない。撮影時の目的が違うのだろうが,当事者外から見れば,同じ地面を撮像した空中写真である。これら空中写真は一元的に公開されるべきであろう。(実は,もう一つ国土交通省の「オルソ化空中写真閲覧サービス」というものもある。)
また,膨大なアナログのフィルムを200dpiとか400dpiでスキャンしているのであれば,最高解像度で全てをのデータをスキャンしておくべきである。そうすれば,デジタルで配布することが容易だし,画像解像度を落として印刷することも,ウェブ上で公開することも容易となる。これは,過去になるほど写真フィルムが劣化するので,その前にデータを残しておくというメリットもある。
Google Earth等の登場で,空中写真や高解像度衛星画像を見る機会が格段に増えたわけだが,今後は時間軸も重要視され,現在の状況だけでなく,過去の情報を参照するニーズも高まると考えられる。そうなると,過去を知る数少ない空間情報である空中写真は,今後必ず貴重な情報源となるはずである。そのためにも,空中写真のデジタル化や,データベース化など,管轄を超えた議論が必要があるだろう。
なお,上記期間以外にも,森林域を対象に林野庁や都道府県で撮影された空中写真も存在しており,これは購入するしか方法がない。一元的にデジタル化する動きは,今のところなさそうである。
Google Earth上での気象情報が充実してきたようですね。リアルタイム系情報が掲載されることは,とてもインパクトがあります。
Google Earthに気象情報レイヤー登場――「雲」や「気象レーダー」も
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0711/09/news011.html
Cloudsレイヤーでは、実際の雲の状況を見ることができる。情報はNaval Research Laboratory in Montereyによるもので、1時間ごとに更新されるが、画面には2時間程度遅れて表示される。ズームインすると、雲を突き抜けて地上にたどり着くようになっており、そこから雲を見上げることができる。
気象衛星データのソースは,アメリカ海軍の研究所らしいです。もちろん,日本付近のデータはMTSATです。
気象衛星や気象レーダーが表示するのは理解できるのですが,下から雲を見上げることが可能なのは驚きです。あまり,役に立つ技術ではありませんが,できるだけリアルにするところが,Googleの遊び心というか余裕を感じさせますね。
Google Earthの気象衛星のデータは,赤外画像を使っていると思われます。従って,可視画像と見え方が異なる場合もあるので,低い雲は白く表現されません。なので,Google Earth上で見上げた雲の様子が,実際と異なる場合も多いでしょう。例えば関東の北東気流のときとか。
本当のデータを見たい場合は,私の所属する研究室で配信しているMTSATデータの配信サービスをご利用ください。商業目的でなければ無料です。
前エントリーで全天日射量計算APIを自作したが,今回はそのときのコードを生かして太陽のこよみを計算するAPIを自作した。一応,前回と同様にGoogle Mapsとのマッシュアップした結果も示した。
Sun tracking API
http://www.tagchan.net/sample/sun_track_api.html
月,日,緯度,経度をパラメータとして与えると,JSON形式※1で,日の出時間と太陽方位,南中時間と太陽高度,日の入り時間と太陽方位を計算する。この計算は,標高が0mで周囲に山などが無い平坦な場所を仮定しているので,実際とは時間が異なる可能性があることに注意が必要である。
この太陽のこよみ計算APIは,今後,時と分を与えると太陽高度と方位も計算されるAPIを作成する予定である。
※1: 厳密には出力される形式はJSONP(JSON with Padding)である。JSONPについては,こちらが詳しい。
