2007年は高機能携帯端末が続々と登場した。代表的なのがiPhoneとiPod touchだろう。これらはPCと同じMac OSが入っており,タッチパネルを導入するなど,使いやすいインターフェイスとなっている。ほかにも,小さいラップトップであるAsus Eee PCの登場(予定)や,デルもモバイルデバイスが出るのではという噂も出ている。また,Googleが発表した携帯電話のプラットフォームである「Android」の登場など,Googleもモバイルの分野に本腰を入れ始めている。通信インフラについては,未だに携帯電話やPHSの回線がメインではあるが,街中の無線LANもゆっくりではあるが,着々と整備されている。いつでもどこでも,回線の太さを気にすることなくインターネット等のネットワークにアクセスできる環境が整いつつある。
通信インフラの整備,デバイスの高機能化および小型化,インターフェイスの高機能化,アプリケーション開発の容易性に伴って,高機能な携帯端末は一気に広がる可能性を秘めている。これからは,高機能携帯端末に関連する動向にも注目すべきだろう。
これまでは,主な携帯端末である携帯電話での各種インターネット上でのサービスは,ディスプレイのサイズやインターフェイス,通信回線の太さによって制約を受けていた。しかし,高機能携帯端末の登場および普及によって,PCで可能だったインターネット上の各種サービスが,携帯端末で実現できる可能性がある。従って,地図サービスについても,PC上で可能だったマッシュアップや,高機能なサービスを携帯端末で受けられる可能性がある。これらのメリットは,地図サービスにとって大きな転機となる可能性を秘めている。
次に,地図の効用について考えてみたい。地図は机上やPC前で使用することも有効であるが,デジタルやアナログに限らず,「対象とするリアルな空間の中心で」地図を使用することが最も効果的ある。机上やPCの前で地図を使する場合,例えば地図で見ていたその対象地まで行くのに,時間が必要である。一方,対象とするリアルな空間の中心,例えば初めて訪れた街へ行って地図を参照すれば,その情報を意思決定や行動にすぐに反映させることができる。地図は現場で活用できてこそなのだ。
ただし,従来は現場での活用には制約が多かった。従来の紙地図では,自分がどこにいるのかを自力で知る必要があり,さらに紙地図から得られる情報には限りがあった。
これらの制約は,高機能携帯端末を用いることで解決できるだろう。測位(位置情報)については,GPSの普及やPlace Engineなどの無線LANによる測位によって,自分の位置を知る苦労はもはやほとんど無い。さらに,通信インフラも問題なくなりつつある。従って,インターネット上から位置情報をキーワードとした関連情報を引き出し,ディスプレイに簡単に表示し,高機能なインターフェイスによって,インタラクティブに情報の切り替えや検索が行えるようになる。
つまり,高機能携帯端末を利用することで,地図を使う効用が最も発揮できると考えられるのだ。
2008年に高機能携帯端末がブレークすれば,地図サービス関連はもう1度ブレークするかもしれない。今後のこれらに関連する動向に注目していきたい。
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 来年は高機能携帯端末に注目。地図サービスにも注目。
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.tagchan.net/cgi/mt/mt-tb.cgi/130

コメントする