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明治時代の「迅速測図」がウェブで公開

  • Posted by: tagchan
  • 2008年4月21日 22:41
  • 地図

最近は,昔の空中写真や地図の公開が流行(?)している(リンク1, 2, 3)が,とうとう明治時代の地図が公開されるようになった。これは非常に興味深い。

歴史的農業環境閲覧システム
http://habs.dc.affrc.go.jp/index.html

こちらのシステムは,独立行政法人農業環境技術研究所(農環研)が公開したシステムで,迅速測図という地図が公開された。迅速測図は,近代的な地図測量が始まって間もない明治初期ころから中期にかけて測量・発行された地形図である。陸軍が作成したもので,縮尺は2万分の1である(この辺の説明は,マップショップが詳しいかも)。

サイト自体は,オープンソースのWebGISを使っているようで,サイト上で地図が簡単に閲覧できる。一応,OGCに準拠したWeb Mapping Service (WMS)によって地図画像が描画されているようだ。以下のURLで地図画像をリクエストできる。

http://habs.dc.affrc.go.jp/geowebcache/wms?WIDTH=256& SRS=EPSG:4326&LAYERS=rapid_latlon_2&HEIGHT=256& STYLES=&FORMAT=image/png&SERVICE=WMS& VERSION=1.1.1&REQUEST=GetMap& EXCEPTIONS=application/vnd.ogc.se_inimage& BBOX=139.63623,35.4418,139.64721,35.45288

(細かい説明はしないが,「EPSG」は投影法コードである。4326はPlate Carree図法である。このコードを変えてみたが,4326しかサポートしてないようだ。メルカトル図法の54004ではエラーとなる。)

上記URLの場合の地図画像はこちらである。関内付近である。

さらに,FAQによるとGoogle Earthのkmlファイルを読み込むこともできる。Google Earthのメニューで「追加 > ネットワークリンク」を選択し,
「http://habs.dc.affrc.go.jp/kml/doc.kml」
を入力する。すると,簡単にGoogle Earthの写真地図と比較できる。また,透過表示ができるので,位置あわせの精度も確認しやすい。

Google Earthを見ると,かなり位置ずれは発生しているようだ。図化は写真測量ではなく,平版測量だったこともあるのだろう。迅速測図は簡単な方法で幾何補正されており,方法によっては精度が上がる可能性もあるだろう(リンク)。とはいえ,数十メートルの誤差は生じているため,最新の地図とぴったり重ねることは難しいだろう。

したがって,最新の地図と比較する際は,数十メートルのずれがあると認識して観察する必要がある。Google Earth上でピンポイントで位置を決めて,迅速測図をオーバーレイさせてそのポイントが正確であると判断してはいけないのだ。

昔の地図になると,位置精度の問題は必ずつきものであるが,公開する価値は非常に高い。国土地理院もそろそろ過去の地形図を公開しても良いと思うのだが...。

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