- 2008年4月11日 21:09
- 地図
先月,昭和30年代の空中写真地図がgoo地図に登場したことを紹介したが,早くも昭和20年代の空中写真が登場した。東京23区では,昭和22年,昭和38年,現在という3時期の写真地図を閲覧可能となったわけだ。昭和20年代の空中写真は,米軍が撮影したものであり,戦後すぐの土地利用を知る貴重な資料である。さっそく,3時期の変化を観察してみることにした。
今となっては23区は,ほとんどが市街地化しているが,都心から少し離れた外側の住宅街でも,昔は田舎の風景が広がっていたらしい。今回,小田急線祖師ヶ谷大蔵駅,千歳船橋駅,環状8号線のあたりを観察してみる。
ちょうどこのシーンでは,南北を環状8号が走っている。そして,東西に小田急線が通っており,左に祖師谷大蔵駅,右側に千歳船橋駅がある。昭和22年は環状8号はなく,田畑が多いことがわかる。昭和38年になると,環状8号の工事がはじまったように見える。最新の空中写真では,環状8号が通っていることが確認でき,周辺はほとんど住宅街となっている。
- 詳細な地形データと重ねてみると面白いかも
このように,土地利用が変化してきたことが容易に観察できるわけだが,先日紹介した基盤地図情報の詳細な地形データ(5m DEM)と重ねてみるとおもしろいだろう。かつて水田で,住宅街に変わったところでは,低地だったり,谷沿い地形だったりする場合が多い。
- 23区以外の米軍撮影空中写真
23区以外は,地図として重ねられないが,国土地理院が国土変遷アーカイブというサイトで公開している。どの範囲まで公開しているのかはよく分からないが,相当な数の空中写真が閲覧できる。なお,この空中写真は,地図に投影するための変換がされていない,生データである。時系列にデータがあるので,土地利用の変化は十分に比較できる。
例えば,SFC(湘南藤沢キャンパス)周辺の昭和22年撮影の空中写真も見ることができる。川沿いの低地は水田,あとは畑で,谷戸地形の斜面は樹林地となっており,住宅街はほとんどない。今でもSFCは田舎であるが,昔はど田舎だったのだ。
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