前回のエントリでは,iPhoneのGPSの感想を述べたが,今回はAppStoreでアプリを利用して,GPSのトラッキングログの取得を試みた。私自身は,現地調査に行く際や,旅行に行く際に,GarminのGPSでトラッキングをとっており,後にデジカメで撮影した写真と時間を基に関連付ける作業を行う場合があることから,iPhoneを使ってGPSのトラッキングを試みたいと前々から思っていたのである。
GPSでトラッキングできるソフトウェアとしては,現時点(2008年8月24日現在)で3つあることを確認している。GPS Tracker(無料),GPS kit (1200円),iTrail(350円)である。
【2008年8月1626日追記】
Path Trackerというソフトもあるんですね(参考)。こちらも注目してみたいと思います。
GPS kitとiTrailは,よくあるハンディGPSとなっており,移動軌跡ログの取得,ウェイポイントの登録,速度,高度等が計測可能である。機能はGPS kitの方が多いらしいが,インターフェイスはGPS Trackerの方が良いというのが,ブログ界隈での印象となっている。一方,GPS Trackerは,ハンディGPSのような表示機能はないが,トラッキングに特化している。また,トラックのログは,アプリ提供会社のウェブサイトでユーザ登録することで,ログインページが作成され,アップロードされたログを閲覧したり,ダウンロードすることが可能となっている。というわけで今回は,トラッキングログをとる目的としたので,GPS kitと比較して値段が安いiTrail (Ver 1.3)と,GPS Tracker (Ver 1.0)を購入し,ログをとってみることにした。今回はこれらのソフトの使用レポートである。今回,車のダッシュボードにiPhoneを置いて,往復2時間のドライブを行った(自宅と慶應大学湘南藤沢キャンパスとの往復)。
- iTrail

iTrailは,イベントごとに軌跡(Trail)を分けて管理することができる。そのため,まず「New Trail」で新しい軌跡を作成することからはじめる。ファイル名と用途を選択する。作成できると,自動的にメイン画面に戻る。そして,startをタップすると,トラッキングを開始する。また,Settingのところで表示単位や位置を取得する頻度も変更できる。トラッキングしている様子は以下のような感じ。
緯度経度と標高が上段に表示され,その下にはトラッキング時間が表示されている。その下の段には速度と移動距離が表示されている。トラッキング中は速度が表示されるが,車の速度と比較してみると,だいたい合っていることは確認できた(車の速度メーターはアナログなので,厳密な比較はしてない。もちろん,運転中なので凝視はしていない)。そして,目的地に到着し,メイン画面のstopをタップしてトラッキングを終了させた。終了後,「My Trails」に移動すると,トラッキングログの情報を確認することができる。以下の図がその様子。
ここに,Speed graphとAltitude graphがあるが,速度の変化や標高の変化を移動距離ごと(要するに時系列)で確認できる。以下の図がそのグラフである。
また,Google Mapsとあるが,ここをタップするとGoogle Mapsが表示され,通ったルートが地図上にオーバーレイされるのだ。
Export Dataでは,Googleのアカウントを持っていれば,Google Docsにデータをアップロードしてくれる。形式はKMLとGPXの2種類である。Google Docsであれば共有もできるので,ローカルに保存するより便利かもしれない。
- GPS Tracker
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GPS Trackerはどちらかというと,リアルタイムに現在位置を確認する用途を想定している。アプリ購入後は,配布元のウェブサイトでユーザ登録する必要がある。登録するとデバイスIDが配布されるので,その番号をiPhoneのGPS Trackerアプリのフォームへ入力する。そうすることで,トラッキングのログが3Gの回線で配布もとのサーバーへ送られ,ログが蓄積させることができるのだろう。GPS Trackerの画面はとてもシンプルである。
方位が分かるものの,距離の単位がフィート,速度の単位はマイルとなっていた。また,単位は変更できなかった。このソフトはログを3Gの回線で定期的にアップロードしているようだ。
ログをとったあと,先ほどのウェブサイトにログインすると,軌跡をGoogle Mapsで確認することができる。もちろん,データをエクスポートすることもできる。
さらに注目すべきところは,軌跡を公開することができるのだ。ブログに貼り付けることも想定しており,コードを貼り付けるだけで以下のような表示ができてしまう。また,APIもあるようなので,拡張性もありそうだ。
GPS tracking powered by InstaMapper.com
- まとめ
今回は,iPhone GPSと,iTrailとGPS Trackerというアプリを使ってトラッキングログの取得を試みた。iTrailは,トラッキング後に軌跡をiPhone上で地図と重ねて確認でき,Google DocsにKMLやGPXの形式でエクスポートが可能だった。一方,GPS TrackerはiPhoneアプリ上ではシンプルな表示だが,軌跡を定期的にサーバーにアップロードしており,リアルタイムで軌跡を把握することが容易な仕組みだった。また,APIに対応しており,ブログに貼り付け可能なコードもあるため,拡張性があることがわかった。
以前は,Garmin GPSのトラックログをカシミール3Dで接続し,ダウンロードしなければならなかった。iPhoneの登場によって,GPSでトラッキングログをとる敷居が非常に低くなったことを実感できた。また,2つのソフトは,トラッキングログを取得することは同じだが,それぞれの特徴を生かして,用途によって使い分けると良いと思われる。
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