写真に位置情報を与える方法はいくつかあって,以前のエントリーでいくつか紹介した。そこで紹介したのは,Garmin等のGPS端末でトラッキングし続け,あとで撮影時間によって写真と関連付けてEXIFに書き込む方法である。他にも,事後的にソフトウェア上で位置を特定する方法や,ウェブサービスによって位置を特定する方法だった。携帯電話の写真については,以前からGPSつきの携帯電話で一手間かけながら位置情報を与えることが可能であり,それを活用したサービスも考えた(リンク)。そして,iPhoneの登場によって,携帯写真に位置情報を無意識的につけることが可能となった。
そして,今月になってカメラ大手のNikonがデジカメとGPSを連携させる方向に動きはじめた。8月上旬に,コンパクトデジカメのカテゴリに入ると思われるCOOLPIX P6000が発表され,GPSを内蔵するということで非常に驚いた。
ニコンデジタルカメラ「COOLPIX P6000」の発売について
http://www.nikon.co.jp/main/jpn/whatsnew/2008/0807_p6000_02.htm
GPS(Global Positioning System : 全地球測位システム)を内蔵し、Geotag(写真が撮影された位置情報/緯度・経度[測地系:WGS-84])を画像に付加することができます。 ViewNX、「my Picturetown」において撮影した画像の位置情報と地図との連携をサポート、写真の閲覧・整理・保存において新たな楽しみを提供します。
コンパクトデジカメでGPS内蔵というデジカメはいままで登場していなかったのではないだろうか。以前,RICOHがGPS内蔵カメラを出していたが,工事現場等での使用を想定していた雰囲気がある(リンク)。しかし,P6000はそういう雰囲気ではなさそうだ。他にも,ランサーテクノロジーがGPSカメラを発売していたが(リンク),内蔵ではなくケーブルでの接続だった。
そしてさらに,D80の後継機であるD90の発表と同時に,Nikonの純正GPSユニットが発表され,D90の他,上位機種で使用可能となることが発表された。
ニコン、動画も撮影できるデジタル一眼レフカメラ「D90」発表--新レンズも
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/08/27/052/
撮影時の位置情報などを記録するGPSユニット「GP-1」が用意される。撮影時の緯度、経度、標高、日時が記録できる。地図情報と連携させて、画像つきのオリジナルマップ作成などが可能。「GP-1」はD90のほか、D3、D700、D300、D2シリーズ、D200でも使用できる。2008年11月発売予定。価格は未定。
使用イメージは,Nikonのウェブサイトで見ることができる。フラッシュの部分の上に取り付けるような形になるようだ(リンク,画像)。私はD80を所有しているので,このGPSユニットは使用できない可能性が高い。非常に残念である。
以前は,デジタル一眼レフとGPSを連携する方法は,Garmin等の別のGPS端末を専用ケーブルで接続する方法だった(リンク)。私自身は経験は無いが,2つのバッテリーを考慮する必要があることや,接続時の不具合等が発生しやすいと想定されるので,面倒な作業になることが想像できる。しかし,今回は純正であり,上部に取り付けることができるため,GPSユニットが邪魔にならない。また,純正なので,カメラのディスプレイで位置情報を確認したり,何らかの設定ができるかもしれない。そうなると,Garminで接続していたときと比べてかなり敷居が低く,手軽に写真に位置情報を付けることができるのではないだろうか。
というわけで,今後は他社もGPS内蔵のデジカメを発表し,カメラ+GPSがデフォルトとなるようにして欲しい。また,希望としては,位置情報が分かるようになるのだから,今度はデジタルコンパスによって撮影方位が分かるようになって欲しい。次はGPS+デジタルコンパス内蔵のデジカメの登場を期待したい。
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