- 2009年1月28日 23:08
- 地図
デジタルの地図データを見る方法は2つある。1つ目は,Google Mapsなどのウェブブラウザ経由で地図を見る方法である。2つ目は,Google Earthのように,ソフトウェア経由で地図を見る方法である。後者の方は,Google Earthが出るかなり昔からソフトウェアが存在しており,GISソフトウェアと呼ばれている。このようなソフトウェアは,有料なものがほとんどであり,ほとんどが高価である(Googleに買収される前のGoogle Earth (Keyhole)は有料だった。)。
ただし,GISソフトウェアもフリーのものが多く出てきている。GE Maniacsさんでは,フリーのGISソフトウェアを紹介している。その中で,Quantum GISについて紹介したい。Quantum GISは,既存のデジタルGISデータ(ラスターやベクターを問わず)の表示が可能な数少ない無料のソフトウェアである。オープンソースであり,着実にバージョンアップしている。2009年1月24日に,Ver1.0になった。使ってみると,以前より安定した動作となっており,今後の改良に期待が持てる。Quantum GISの情報は,GITmonsterさんのサイトでマニュアルの日本語訳を含めて詳しく説明されている。Quantum GISにはいろいろな機能があるのだが,その中でインターネット上で配信されている地図を閲覧できる機能に注目してみよう。
インターネットで地図を配信するためには,できるだけ統一することが望ましい。そうすることで,誰もがさまざまな地図を同じ画面上に見られるようになるというメリットがある。そのため,統一規格がOGCという機関で定められている。その規格の1つとしてWMS(Web Map Service)がある。WMSでは,あるフォーマットに沿った形でURLを指定すると,地図を画像として返してくれる(表示例 by 歴史的農業環境閲覧システム)。
1. Quantum GISのインストール
こちらからインストーラーをダウンロードする。実行し,いくつか「次へ」をクリックすると,「Select Packages」というウィンドウが出てくる。そこの「QGIS」をチェックして「次へ」とすると,Quantum GISがインストールされる。これでインストールは完了である。簡単である。起動すると,まっさらな画面が表示されるはずである。
2. WMSによる基盤地図情報25000の表示
今回,基盤地図情報25000のWMSを表示してみる。また,Quantum GISでの表示方法については,こちらに説明がある。なお,表示できるレイヤは10種類あり,こちらに説明がある。
また,最後にAddをクリックする前に,Addボタンの真上のChangeをクリックして欲しい。新たなウィンドウが表示される。これは地図投影法の設定画面である。このウィンドウの下部のSearchのEPSG IDを4612として,OKする。
これによって,地図の投影法をJGD2000(世界測地系)と呼ばれる測地系(地球の楕円体のモデル)で,緯度経度が同じ間隔となるように投影させることを選択したことになる。これは後に追加する空中写真のデータと重ね合わせるためである。
山手線全体が表示されるくらいの縮尺だとこのようの表示される。
さらに拡大して,新宿副都心を表示させた場合は,以下のようになる。
表示される縮尺によって,表示のされ方が異なっているのがわかる。
次にエントリーでは,他のWMSのレイヤーの表示を試みる。WMSのサーバーは,インターネット上にたくさんあるので,各種地図データを紹介したいと考えている。
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