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無料のGISソフトで閲覧するインターネットで公開された空中写真

前回のエントリでは,Quantum GISを用いて基盤地図情報25000を表示するところまで行った。今回は,別のWMSの地図を表示することを試みたい。なお,前回のエントリの方法で表示したJGD2000の投影法で,新宿副都心付近を表示したところから説明を進めることにする。

使用する地図は,いわゆる地図ではなく航空写真である。つまり,写真地図である。業界では空中写真と呼んでいる。今回,国土交通省のオルソ化空中写真ダウンロードシステムを使用する。このサービスでは,空中写真の地図をWMSで配信するサービスである。「オルソ」の意味は,地図と重なる形で,空中写真が幾何的な補正がされた写真のことである(正射投影されたということ)。これからは,このような写真地図をオルソ空中写真と呼ぶことにする。

このサービスのサイト上でも,オルソ空中写真を見ることが可能だが,Quantum GISを使用すると,他のGISデータと重ねることができるため,今後有用となる可能性がある。

このサービスの提供範囲は,こちらに示されている。昭和50年前後は広域にカバーされているが,そのほかの年代は,残念ながら都心のみに限られている。今後拡大するかもしれない。

Quantum GISのメニューにて,「レイヤ > Add WMS Layerを」選択する。「Add Layer(s) from a Server」というウィンドウが表示される。そして,Server Connectionsの中の「新規」ボタンをクリックする。そして,出てくるウィンドウに以下のように入力する。

  • 名称 オルソ空中写真
  • URL http://orthophoto.mlit.go.jp:8888/wms/service/wmsRasterTileMap?

「Add Layer(s) from a Server」に戻るので,Server Connectionsの上側の項目を,「オルソ空中写真」とする。そして,「Connect」をクリックする。すると,以下に示すような表示になる。

quantum_wms1.jpg

「レイヤ」のところに,4つのリストが表示されるのがわかるだろう。これは,提供範囲で示したオルソ空中写真の撮影時期に対応している。ID,名称は次のように対応している。

  • ID: 1 ORTHO → 第1期(昭和49年~昭和53年)撮影分
  • ID: 2 ORTHO01 → 第2期(昭和54年~昭和58年)撮影分
  • ID: 3 ORTHO02 → 第3期(昭和59年~昭和61年)撮影分
  • ID: 4 ORTHO03 → 第4期(昭和62年~平成 2年)撮影分

リストのうち,ID1だけクリックして,色を反転させてみよう。そして,「Add」をクリックすると,WMSの画像がダウンロードされ,オルソ空中写真がオーバーレイされる。これによって,第1期のオルソ空中写真が表示された。

quantum_wms2.jpg

上記画面の左側には,表示されたデータの項目が示されている。そこにある「オルソ空中写真」の左の「×」をクリックし,チェックをはずしてみよう。すると,先ほどの基盤地図25000が表示される。そして,また同じ「×」をクリックすると,オルソ空中写真が表示される。つまり,これは基盤地図25000の上に,オルソ空中写真が重なって表示されているのだ。そして,この左側のデータの項目は,上ほど優先的に表示されるのである。

表示を何度か切り替えてみると,基盤地図とオルソ空中写真がほぼぴったり重なっていることがわかる。昭和50年代は,新宿副都心の高層ビル群は,まだ立てられていないビルがあることが見て分かり,興味深い。

先ほどの左側の項目のところにある,「オルソ空中写真」をダブルクリックし,ラスタレイヤプロパティを表示させる。そして,「一般」タブをクリックし,表示名を「第1期(昭和49年~昭和53年)撮影分」としておこう。

さらにオルソ空中写真を追加していこう。再び「レイヤ > Add WMS Layerを」選択し,「Add Layer(s) from a Server」ウィンドウで「オルソ空中写真」を選択して,Connectする。そして,ID 2のみをクリックして色を反転させて,Addをクリック。すると,同じように第2期(昭和54年~昭和58年)撮影分が表示されるようになる。これを,先ほどと同様にラスタレイヤプロパティにて表示名を「第2期(昭和54年~昭和58年)撮影分」としよう。

上記の作業を,第3期,第4期と繰り返してみよう。すると以下のように,4時期のオルソ空中写真が表示される環境が整う。

quantum_wms3.jpg

左側の項目の「×」の切り替えによって,表示を切り替えてみよう。副都心の高層ビル群の見え方の違いや,空き地だったのが高層ビル群に変わったりと,さまざまな変化が観察でき,非常におもしろい。

今回のエントリで,WMSを表示する方法がなんとなく分かっていただけたと思う。次のエントリでは,Quantum GISで表示できる他のWMSを紹介したい。

追記:歴史的農業環境閲覧システムにはWMSはないのかな・・・。

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