- 2009年6月14日 23:55
- 地図
新しいGoogleストリートビューの新機能にパンケーキというものがある。これは、マウスカーソルが道路上では円なのだが、建物の壁面では、壁面の存在や向きを考慮したカーソルの形状となる。これは、ストリートビューが3次元空間を認識していることに他ならない。高度な処理を施している可能性があり、今後この技術と3次元情報が面白いことに活かされる可能性もある。
パンケーキについての説明は、以下が参考になる。
Google「ストリートビュー」で素早い移動が可能に (Internet Watch)
今回導入されたスマートナビゲーション機能では、マウスカーソルを画面の道路部分に乗せると、円盤状の図形が表示される。Googleではこれを"パンケーキ"と呼んでいる。パンケーキを自分の進みたい場所に動かし、そこでダブルクリックすると、即座にその場所にジャンプできる。パンケーキは道路のかなり先の方まで表示されるため、瞬時に移動できるようになった。さらに、道路の両側などにある建物にマウスカーソルを動かすと、パンケーキは四角形に変わる。そこをダブルクリックすると、建物の壁面をちょうど見やすいように表示してくれる。
実際に試してみた。道路上などの平面では円のマウスカーソルである。そして、建物にマウスカーソルを移動してみた。
建物壁面の向きを考慮して、マウスカーソルの形状が四角になって傾いている。そして、壁面の向きが変わると、それも考慮したマウスカーソルの形状となる。従って、道路に面した壁面とその側面となる壁面の位置と向きを認識していることがわかる。
これの意味するところは、Googleストリートビューの2次元画像から、3次元空間を関連付けることを可能にしているということであり、Googleストリートビューは3次元空間を認識しているということである。どうやっているのだろうか。おそらく、写真から3次元空間を構成させていると考えられる。
ストリートビューでは連続して写真撮影しており、複数の写真による立体視が可能であり、技術的には3次元空間を構成させることは不可能ではない。ただし、写真の枚数は膨大である。そのため、自動処理を行って2次元の画像を3次元として構成するための処理を行っていると推測される。様々な箇所でパンケーキを試してみたが、電線の部分で壁面と認識するミスがあったり、マウスカーソルの形状が変わる場所がずれている場合があった。これは自動処理を行っていることを示している。マシンビジョンや写真測量の分野では、写真を3次元計測する技術があり、Googleのエンジニアにそのような技術を持っている人がいてもおかしくない。
この技術の今後の展開としては、Google Earthの建物の3次元形状の壁面にこのストリートビューの撮影した写真が利用できる可能性がある。車の位置とカメラの向きが分かっているので、建物形状の3次元のデータがあれば、ストリートビューで撮影して、建物壁面の部分を抽出し、建物形状の3次元データと関連付けることができれば、墓石のような建物の3次元形状データの壁面に窓や壁面の色を入れることが可能となる。