突発的にTwitterでリアルタイム生中継(いわゆる、tsudaる)をやってみた。中継したイベントは、日本災害情報学会大会記念講演「懸念される巨大地震と予知の現状」(阿部勝征 東大名誉教授)。これは、一般の方も申し込めば無料で参加できる講演会だった。
この講演会の直前まで生中継をするつもりではなく、Twitterによるリアルタイム生中継の方法を調べておかなかったため、ハッシュタグをつけ忘れてしまった。
今回のリアルタイム生中継の感想だが、講演者の言葉は前後のコンテキストで語られているため、1つのポストの内容が一人歩きする可能性があると感じた。この点は、引用する人は注意が必要だろう。
-- 以下、twitterタイムライン--
地震防災講演会「懸念される巨大地震と予知の現状」 東京大学名誉教授 阿部勝征氏 posted at 13:31:51
阿部氏:地震予知のための3条件「前兆の存在、前兆の観測、前兆であることの判断」posted at 13:46:40
阿部氏:阪神大震災の前兆は1500報告されている。しかし、疑問があるものが多い。たとえば、ラジオの雑音、赤い満月。posted at 13:49:22
阿倍氏:あとから考えると前兆だったと思ったものは「事後予知」である。しかし、起こる前に前兆から判断することが重要。posted at 13:51:04
阿倍氏:現状は客観的に前兆であると認識する物差しは持っていない。posted at 13:51:35
阿部氏:従って、地震予知は困難である。posted at 13:51:50
阿倍氏:想定東海地震の発生は多くの科学者は認めているが、いつなのかは現時点では言えないので、「いつ起きてもおかしくない」という表現になる。posted at 13:52:57
阿倍氏:想定東海地震は、東南海と南海地震と連動しておきるだろうといわれている。posted at 13:54:32
阿倍氏:想定東海地震が単独で起きるのか、連動するのかは、現時点では研究段階であり、結論は出ていない。posted at 13:55:04
阿部氏:過去、10万回くらい起きているが、過去4回くらいしかわかっていない(江戸時代以降)。どういうパターンなのかはわからない。posted at 13:56:28
阿部氏:愛知県、静岡県は密な観測網があり、判定会が設置された。今から30年前。posted at 13:57:01
阿部氏:想定東海地震の判定会がある根拠は、マグニチュード8クラスという巨大地震だからである。活断層の直下型はマグニチュード7クラス。しかも静岡県の直下で起きる可能性あり、しかも、観測しやすく、理論的には、前兆のマグニチュード5クラスのすべり減少が起きるといわれているからである。posted at 13:58:54
阿部氏:従って、想定東海地震を除くすべての地震は、予知できないということになる。posted at 13:59:57
阿倍氏:判定会が前兆をとらえて黒白の判定するのは無理、ということで1996年に判定会長は辞任した。posted at 14:01:33
阿部氏:気象庁が出せる情報は2つ(二段情報)。異常が現れたという情報(観測情報)と、次は総理大臣が出てきて警戒宣言を出す。しかし、警戒宣言の前に準備情報が欲しいという要望があったが、その当時の科学的知見では出すことができなかった。posted at 14:03:45
阿倍氏:アンケートによると、静岡県の4人のうち3人は予知できないだろうと考えていた。posted at 14:04:55
阿部氏:そのあと、行政・研究・報道で議論してきたが、地震学が研究が進展してきた。それは、「ゆっくりとした滑り現象」である。posted at 14:06:13
阿倍氏:滑り現象をとらえれば、予知できるかもしれないという成果が出てきた。そのため、ひずみ計を用いて検出しようという方向に動いた。2003年から。posted at 14:07:03
阿部氏:漠然とした「前兆現象をとらえる」から、ひずみの計測に特化するという報告となった。posted at 14:07:59
阿部氏:すべりの進行によって、3段階ある。観測情報、注意情報(2004年から)、予知情報(総理大臣の警戒宣言)。posted at 14:09:12
阿倍氏:ようやく、注意情報を出せる段階となったわけである。posted at 14:09:34
阿部氏:2009年8月11日の駿河湾の地震について。(ここからやっとスライド使用)posted at 14:10:08
阿部氏:ポケットベル(メール?)に、判定会のための所在確認メールが来た。メールには「*** 本番 ***」が入っていた。今までは、「***訓練***」だった。posted at 14:11:05
<注意>無料で参加できる講演会の内容を流しています。内容に関する事実関係は、ご自分で確認ください。posted at 14:12:55
阿部氏:(震源分布の地図を見せ、併せて、断面図を見せる)posted at 14:14:49
阿部氏:プレートの沈み込みによる地震ではないことがわかった。posted at 14:15:12
阿部氏:静岡県のひすみ計が変化し、その変化分が想定東海地震の前兆すべりではないのかという課題が残った。posted at 14:16:54
阿部氏:前兆すべりかどうかわからないので、気象庁は「観測情報」を出した。これははじめて。posted at 14:17:18
阿部氏:ひずみの変化がおさまってきて、普段の状態に戻った。そのため、気象庁は11時過ぎに観測情報(3回目)を出して、「東海地震に結び付くものではない」と発表した。posted at 14:18:33
阿部氏:このように、科学的根拠に基づいた判断が行われたのである。posted at 14:18:56
阿部氏:こんかいの出来事で、2つの課題が出てきた。posted at 14:19:09
阿部氏:普段使わない情報が出たことで、「観測情報」とはいったいなんだ?と思った人が多かった。posted at 14:19:46
阿部氏:誰が啓発活動をするのか?とはいえ、普段使わない情報についての周知が大事である。posted at 14:20:09
阿部氏:2つ目の課題。想定東海地震が発生した後は大津波が発生する可能性が高いが、沿岸の人々はすぐには逃げないというアンケート結果が出ている。posted at 14:21:46
阿部氏:想定東海地震では、数分で大津波が来ることを周知する必要がある。posted at 14:22:15
阿部氏:東海、南海、東南海地震について。posted at 14:23:57
阿部氏:慶長、宝永、安政は3つの地震が連動した。しかし、昭和の地震は、南海、東南海は起きたが、東海地震が起きていない。posted at 14:24:52
阿部氏:3つの地震の前後では、内陸で地震が多く起きている傾向がある。posted at 14:25:45
阿部氏:阪神淡路大震災によって、新たな活動期に入ったと考えている科学者もいる。posted at 14:26:21
阿部氏:南海、東南海は、海域がメインなので、ひずみを捉えることができないため、予知は難しいと考えられる。posted at 14:28:23
阿部氏:(南海、東南海地震で予測される津波の分布図を見せながら)、2m以上の津波が数分でくる。海岸付近の木造建物を大破させる津波が発生する。posted at 14:31:24
阿部氏:中央防災会議の被害想定では、3つが連動した場合など、6通りの被害想定をおこなっている。posted at 14:32:12
阿部氏:3つの地震が同時におきると、死者は28300人、全壊建物が96万棟。posted at 14:33:01
阿部氏:東南海、南海地震の被害を半減することを、地震防災戦略と名付けて目指している。posted at 14:34:23
阿部氏:そのためのポイントは、事業継続計画の策定、建物の耐震化、初期消火率の向上の3つである。posted at 14:35:04
阿部氏:事業継続計画(BCP)の策定は、政治・行政・経済の中枢への被害に対して。posted at 14:36:28
阿部氏:建物の耐震化は、膨大な被害量の軽減のため。posted at 14:36:50
阿部氏:地震防災戦略のフォローアップを行っている。しかし、耐震化はほとんど進んでいないのが現状である。posted at 14:37:41
阿部氏:緊急地震速報について。posted at 14:38:12
阿部氏:緊急地震速報は、地震を起きた後にただちに情報を伝えるため、予知とは異なる。posted at 14:39:39
阿部氏:想定東海地震南端で地震が発生したら、東京まで47秒ある。posted at 14:40:18
阿部氏:しかし、直下の場合は難しい。 posted at 14:40:38
阿部氏:緊急地震速報によって、対応できるのは数秒から数十秒である。しかし、あらかじめ訓練しておくことで役に立つ場合もある。 posted at 14:41:27
阿部氏:2009年8月11日の駿河湾の地震では、緊急地震速報はおおむね良好な正確さだった。 posted at 14:42:37
講演会終了。 posted at 14:46:10