天気: 2007年1月アーカイブ

今年は,冬場の気温が高いことが原因で,黄砂が日本に影響を及ぼす回数が多くなる可能性があります。


北京:早春から大規模黄砂が多発の可能性高まる (中国情報局)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=0122&f=national_0122_003.shtml

北京市環境保護局の史捍民局長は22日までに、今年は黄砂に見舞われる日数が多くなる見込みと述べた。降雪量が少ないためで、2006年の17回を上回る可能性がある。史局長によると、黄砂の発生を抑えるには年間で10数回の大規模な降雪があればよいが、この冬は各地で暖冬少雪が続いており、強い風が発生しがちな早春からは大規模な黄砂現象が発生する可能性が高い。


気象庁には,気象観測(観測者)による黄砂の観測日数の経年変化が紹介されています。それほど明瞭に日数の増加はないようです。だいぶ昔から黄砂は来てたようですね。


黄砂観測のべ日数 (気象庁)
http://www.data.kishou.go.jp/obs-env/kosahp/kosa_table_0.html


温暖化するという予測がもし当たれば,降雪量が少なくなる可能性が高いでしょう。なので,大陸の土地劣化&砂漠化+降雪量現象によって,日本にやってくる黄砂の量が多くなることが予想されます。


黄砂の観測の話ですが,衛星画像だとNASAのEO Newsroomにて日本を覆う黄砂が紹介されています。


Dust over Japan (NASA, EO Newsroom)
http://earthobservatory.nasa.gov/Newsroom/NewImages/images.php3?img_id=17249


リアルタイムの観測ですと,気象庁が黄砂情報で公開してます。また,国立環境研究所が,ライダーモニタリングシステムを構築しています。これらのデータは点のデータですが,衛星画像などとうまく組み合わせて,面的に黄砂をモニタリングし,アラートを出していけるようになると,おもいしろいなあと思っています。

予報用語というのは,気象情報で使う言葉を,気象庁が明確に定義したものです。統一した用語を定め,情報を受ける側が混乱しないようにするためです。報道機関も予報用語を参照し,記事を書いたりしています。自分もそういう所でバイトしてた頃,緑色のファイルの「予報用語」を確認することもありました。で,この予報用語は気象庁のサイトで公開されています。


気象庁|予報用語
http://www.kishou.go.jp/know/yougo_hp/mokuji.html

天気予報や注意報・警報など気象庁が発表する各種情報は、電話、ラジオによる音声を主体にしたもの、テレビ、FAX、インターネットによる画像・文字を主体にしたものと多様化しています。
 このように様々な形で提供される天気予報などが誰にでも正確に伝わるよう、気象庁では報道機関などのご意見を伺いながら、天気予報などに使う予報用語を定めています。


その予報用語が,改正されるとのことです。


気象庁「猛暑日」を新設、8年ぶり予報用語改正へ (日経新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070111AT1G1100Y11012007.html

気象庁は天気予報などに使う用語を8年ぶりに改正することを決めた。自然災害の多様化や新しい観測技術の導入に対応するためで、気温35度以上の「猛暑日」の新設や竜巻の強さを示す「藤田スケール」の追加などの改正案をまとめた。


「猛暑日」は,ウェザーマップの森田氏が「酷暑日」として,昔から提唱していたようですし(リンク),「藤田スケール」は,新聞とかテレビで結構と頻繁に登場していた印象があります。それなのに,気象庁が一般の「ニーズに合わせて」という理由で,あとづけのような形でお墨付きを与えるのは,あまり意味が無いように思います。


予報区分の境界とか,定義を明確にする部分や防災に関する事項については,しっかりと定めていれば良いと思います。ただ,気象庁があまり細かく指定し過ぎるのは良くないと思います。例えば,各気象用語について,使用を控えるべきであるとか,そういう指定もしています。ただ,最近は多様な手段によって情報を伝えることが可能なわけです。従って,控える控えないというのは,気象情報を伝える側が,判断すればよいことだと思います。テレビやラジオでは,情報量が少なくなるので,聞きなれない気象用語を使うのは難しいでしょう。一方で,文章によって伝える場合などでは,見慣れない用語について,説明がしっかりでてきていれば,見慣れない気象用語を使用する分には問題ないと思うのです。


気象予報を自由化したわけですから,表現方法を縛るようなことをしない方向を期待したいものです。

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