天気: 2008年6月アーカイブ

Twitterで投稿される情報は,自分の身の回りに関することが多い。天気についても,体感的なことや現在の自分がいる場所の天気の状況をつぶやいている。このような「生の声」をうまく抽出することで,現在の天気やこれからの天気を判断する情報の一つとして,活用できる可能性があると考えている。そこで,Twitterのつぶやきから,天気に関するつぶやきを抽出し,解析するウェブページを作成してみた。

Weathetter(うぇざったー) twitter天気関連投稿解析サービス
http://www.tagchan.net/twitter/weathetter.php

このウェブページは,ベースはUsuyu氏のdisastterを参考にしている。Usuyu氏には使用の許可をいただき,phpのソースコードを改変したものである。Usuyu氏に感謝致します。

検索はtwitter検索を利用しており,天気に関するキーワードで検索をして,結果をxmlで受け取る。

検索キーワードは以下のとおりである。

大気の状態, スコール, 大雨, 雷が, 雷雨, 雹, 豪雨, 夕立, 土砂降り, 洪水, 記録的短時間大雨情報, 土砂崩れ, 小雨, 濃霧, 雨量, 降水, 降雨, 降水確率, 降ってきた, 降り始め, 雷雲, 増水, 真夏日, 酷暑日, 猛暑, 酷暑, 放射冷却, 寒波, 冷害, 冷夏, 暖冬, 最高気温, 最低気温, フェーン, やませ, 北東気流, 肌寒い, 蒸し暑い, 暑い, 寒い, 快晴, 晴れ, 秋晴れ, 冬晴れ, 晴天, 空気が乾燥, 小春日和, 青空, 台風, 暴風, 強風, 突風, 大しけ, 最大瞬間風速, 突風, 竜巻, 高潮, 高波, 波が高, 梅雨前線, 温暖前線, 寒冷前線, 停滞前線, 閉塞前線, 高気圧, 低気圧, 閉塞前線, 熱帯低気圧, 積乱雲, 入道雲, 曇, 地震雲, 巻雲, 曇天, 着氷, 吹雪, ふぶき, 風雪, 暴風雪, 着雪, なだれ, 雪崩, 融雪, 積雪, 降雪, アメダス, 天気予報, 気象情報, 気象庁, 気象予報士, 気象台, 測候所, 気象衛星, 注意報, 警報, 大雨情報, 梅雨, 木枯らし, 春一番, 梅雨入, 梅雨明, 黄砂

上記キーワードで抽出されたつぶやきの最新20件は,「発言詳細」のところに表示されている。次に,抽出されたつぶやき本文をYahoo! Japanの形態素解析APIにかけて単語に分解し,出現キーワードの件数をカウントしている。また,検索キーワードをカテゴリに分け,つぶやきがどのカテゴリに分類されるのかを判定し,グラフ化している(天気キーワードグラフ)。

カテゴリは以下の通りである。

TR=雨・雷・不安定系, TE=温度系,FI=晴天系,WWT=波・風・台風系,WC=天気図系,CL=雲系,SN=雪系,WI=気象情報系,SE=季節系


このWeathetterが完成した6月9日の夕立のときは,大部分が夕立や雷雨についてのつぶやきばかりで,非常に興味深かった。

もしできるのであれば,buzztterのような形で,網羅的にTwitterを検索して天気関連の用語を抽出してみたいと考えている(技術的には可能だが容易ではない)。また,位置情報付きのつぶやきが増えれば,自分のいる場所に近くて,天気関係のつぶやきが検索できるようになるかもしれない。そうすれば,防災とかにも役立つサービスができるかもしれないが...。

ここ数日,複数のテレビ局でエコ関連が番組の主要テーマとして取り上げられている。このような番組を通して,最近の温暖化の話題を眺めていると,温暖化問題狂想曲というくらい,「人間による化石燃料の使用が地球温暖化の主因と考えられる」という温暖化説が盲信されているのを感じる。そして,自然環境の特異な変化を,単純に温暖化が原因と結び付けている報道が多いように感じる。これには,若干の違和感を覚える。

(なお,このエントリのテーマは,温暖化問題やエコ関連を否定することを主旨とはしていない。)


1. 人間を起源とした温暖化説は本当か?

根拠となっているIPCCの報告書では,「人間による化石燃料の使用が地球温暖化の主因と考えられ,自然要因だけでは説明がつかない」という内容となっている。多くの研究者や政府関係者によって,長い時間をかけて作成された報告書の内容は尊重する。私は反論するつもりはない。人間を起源とした温暖化説を支持すること自体は構わないと思っている。だが,科学が出す成果には不確実性が残っているということを理解した上で,人為的起源による温暖化説を支持して欲しい。

実際には,温暖化は人為的起源ではなく他の要因とする説も存在しており,その可能性は完全に排除されたわけではない。また,将来を予測するシミュレーションで温暖化を予測する研究がよく取り上げられるが,シミュレーションには入力するパラメータが多く,現実世界を再現または予測することは難しい。また,パラメータの少しの違いが大きな結果の違いを生じさせることもある。そもそも,地球規模で多くの現象が相互に影響し合って起きる自然現象に対して,100%の自信で断定することは不可能に近い。したがって,「現段階では数多くの研究によって人為的起源による温暖化説が支持されているが,他の原因とする説も出ている」という認識が適切なのである。

繰り返すが,人為的起源による温暖化説を信じること自体は全く構わないと思っている。しかし,この温暖化説が100%正しく,他の可能性は絶対に無い,という認識は適切ではない。それを意識した上で,メディアやさまざまなソースで取り上げられる温暖化問題について,接してもらえると幸いである。


2. 最近の自然環境の変化は温暖化が原因か?

例えば,どこかで集中豪雨や洪水が発生したとか,記録的な高温を観測したとか,そういうシビアな現象や記録的な何かが発生した場合に,すべてを温暖化と関連付けてしまうケースをよく見かける。ほかにも,どこかの湖のある生物がいなくなったとか,今までいなかった動植物が増えたというケースでも,「温暖化の影響」と一言で片付けてしまっているケースを見かける。

もちろん,そのような現象が温暖化が原因である可能性は否定できないのは確かだ。しかし,そういう問題を,一言で「温暖化の影響」と決め付け,思考をストップさせてしまってないだろうか。

例えば,気温や降水量は,多い年もあれば少ない年もあるように,自然現象は「ぶれる」ことがあたりまえだ。したがって,温暖化が原因であると判断するためには,短期的な視点で,シビアな現象や記録的な何かだけの情報にとらわれるのではなく,長期的にデータを観察した上で慎重に判断されなければならないのだ。なので,集中豪雨などのシビアな気象の話題になった場合,「温暖化の影響で...」ということは軽々しく言えない。


まとめ

結局のところ,上記の①と②を深く考えずに信じてしまっている人が多いような印象を受けているために,温暖化問題に対する多くの人々の関心に対する違和感を覚え,それに対する警鐘を鳴らしたいと考えたことが,本エントリを書いた動機である。「そんなこと,みんなわかっているよ!」というのであれば,杞憂に終わることになるので,それはそれで良い。

温暖化問題を通してエコ(エコという2文字で表現することにも違和感を覚えるが...)に力を入れることは,地球のことを考えた行為として,尊敬に値する。それでも,単純な思考はせずに,「地球温暖化ってのは人間が原因である可能性が高いみたいだけど,自然は複雑だし,いろいろとあるみたいだよ」,「異常気象みたいだけど,もっと長い目でみないと温暖化が原因なのかわからないよね」というように,自然に対する複雑性を頭の隅のどこかに置いたうえで,温暖化問題に接してもらえると幸いである。

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