天気の最近のブログ記事

最近は気象関連の話題について触れていないが、2つほど触れつつ、2010年を展望してみたいと思う。

・ソメイヨシノの開花予想の廃止

2009年12月25日に気象庁からさくらの開花予想を廃止することを発表した。民間気象会社との予報の比較は話題性があったが、これは気象庁にとっては勇気ある撤退といえる。気象の自由化が行われて15年経過したが、民間に任せられるものは任せても良い段階にきているのではないか。今後は、継続性が重要な観測や防災の観点から重要な予報に絞り、明確な線引きをした上で気象庁は業務を続けるべきだと思う。

そのように考えると、紫外線予報や黄砂予報は気象庁が予報を出すすべきかどうか、ということは議論の余地があるかもしれない。今年は独立行政法人や財団法人の見直しが始まると思うが、気象業務支援センターのありかたを含めて、このような議論が起きることを期待したい。


・Twitter + 位置情報は新たな気象情報のブレークスルーが起きるか?

今年はTwitterが大ブレークとなったが、気象関係での利用可能性には引き続き注目していきたい。昔、Twitter検索で気象関係のキーワードの抽出を試みたが(リンク)、ハッシュタグで#tnkをつけて天気に関する情報の収集を試みる動きがあり、今後の展開に注目していきたい。

また、TwitterがAPIで位置情報をサポートしはじめたように、位置情報と天気がリアルタイムで結び付けば、だれもがリアルタイムで任意の地点の気象情報が収集できる可能性がある。Twitterのユーザ数の爆発的な増大を考えると、天気の新しいブレークスルーが生まれる可能性も十分にありうる。

Twitterを利用してリアルタイムでユーザが報告する気象の情報を収集できるようになるが、そのようなプラットフォームが構築された先については、専門家(気象予報士)の関与が不可欠になるだろう。これによってはじめて、科学コミュニケーションまたは気象災害に関するリスクコミュニケーションがなされることが期待される。技術的にはこれを実現することは可能である。

iPhoneアプリで考えると、こういう観点で作らたアプリは存在していないので、その辺のサービスを気象事業者がはじめてみるのもおもしろいのではないか。ただし、気象業務法的にどうなのかは現時点で明言できないので慎重な判断が必要かもしれないが・・・。

気象情報会社大手のウェザーニュースが,iPhoneアプリを出した(無料)。日本向けの使い勝手の良い天気アプリが無かったため,個人的には待望のアプリである。ただ,ウェザーニュースがiPhoneアプリを出すとは予想していなかった。本エントリでは,個人的なアプリの評価と改善点についてまとめたい。なお,このアプリの使い方については,Going My Wayでスクリーンショット付きで詳しく紹介されているので,参考にされたい。

  • 評価点
  • 評価できる点は,ピンポイント予報の表示機能があること,雨雲レーダーや気象衛星などの情報が表示できることである。また,地方ごとに解説文(と動画)が出てくることも評価に値する。使い勝手については,特に重い印象はなく,それなりに使いやすいと思う。

  • 改善点
    1. 個人向けにカスタマイズされた気象情報の提供をするべし
    2. まず,アプリを最初に起動して表示される画面は,全国の天気予報である。私はこれに違和感がある。全国の天気を前面に出すのではなく,ピンポイント予報を表示すべきだと思う。つまり,個人向けにカスタマイズした予報を表示するアプリであるべきではないかと思うのだ。なお,WeatherbugやAccuWeatherでは,ピンポイント予報がメインである。iPhoneのネイティブアプリでさえも地点登録が可能である。iPhoneのように携帯端末だからこそ,個人向けにカスタマイズされた気象情報が提供できるはずである。

    3. GPSの位置情報を活用するべし
    4. 個人向けにカスタマイズされた気象情報を提供するためには,GPSで取得できる位置情報が重要となる。例えば,位置情報によってピンポイント予報の場所を切り替えることができる。また,周辺のアメダスの情報を表示させることも可能である。さらに,地図で表示された画面上に,GPSで取得した位置情報を重ねることも可能となる。例えば,アメダスや雨雲レーダーの画面上に自分の位置が表示されたらおもしろいのではないか。しかし,このアプリは現時点ではGPSを活用していない。

    5. 気象情報の機能をどんどん追加するべし
    6. 現在,アプリ上で表示される情報は,雨雲レーダー,気象衛星,天気予報である。おそらく,チャンネルと題していることから,表示される情報は今後も追加されると予想されるが,たくさんの情報を追加して欲しいと思う。特に,アメダス,注意報・警報,地震・津波,台風を希望したい。また,これらの情報も,位置情報と密接に関わることから,地図系の情報にGPSで取得した自分の位置情報をプロットしたり,位置情報に応じて表示する情報を切り替えることができるだろう。

    7. ソーシャル機能を搭載するべし
    8. ウェザーニュースでは会員の中から「ウェザーリポーター」を募っており,街角の天気の様子をリポートして,集約してユーザへ配信する仕組みを構築している。主に携帯電話向けのサービスであるが,iPhoneでも有効だと考えられる。特に,iPhoneの場合はGPSで位置情報が付くことから,位置情報を送りつつ,写真と文章の天気リポートが送ることができる。

      また,iPhoneはTwitterのようなマイクロブログ系ととても親和性が高いため,天気リポートにソーシャル的な機能を持たせることも良いのではないだろうか。天気だけでは繋がることは難しいので,位置情報+天気で繋がることで,従来型の1対多のような気象情報の発信とは違った,速報性が高く,また個人にカスタマイズされた情報を配信できる可能性がある。


    上記のことを,ウェザーニュースに要望として送ってみようと思う。

以前のエントリで,Twitter検索を利用して天気関連のつぶやきを抽出するサービスをはじめたことを紹介した。

Twitterの天気関連つぶやきの抽出
http://www.tagchan.net/blog/2008/06/weathetter.html

今回,別のTwitter検索を発見して,それなりに良さそうな検索結果を返してくれるので,同じことをやってみた。

Weathetter(うぇざったー) twitter天気関連投稿解析サービス Ver. 2
http://www.tagchan.net/twitter/weathetter.php

基本的に前回と同じキーワードで検索している(ただし,うまく動作しているのかが良くわからない)。円グラフのカテゴリやキーワードについては,少し調整するかもしれない。

気象協会が天気APIを公開することを発表しており,うまく連携できる可能性があるかもしれない。また,天気関連のつぶやきは,携帯やiPhoneなどのモバイルで投稿することも多いと思う。そのため,位置情報が重要となってくると思う。たとえば,loc8rやBrightkiteなどの位置情報を重視したSNSやマイクロブログが出てきているので,その辺と連携できれば,天気情報の分野から見れば一つのブレークスルーになるのではないかと考えている。

結論を先に言うと,天気情報(アメダスも含めて)の基本的な項目は,気象庁が無料でAPIとして公開し,気象会社以外のユーザが,どんどん気象情報を有効活用できる枠組みにするべきである。ただし,気象業務法で認可が必要な場合や,警報,地震,津波などの防災上重要な情報は,その限りにあらず,である。

昨日,日本気象協会が天気情報APIを公開するとプレスリリースを出したが,前々から天気情報APIの必要性は感じていた。すでに,Livedoorがそういうサービスを始めているが,配信している情報の幅が狭いと思っている。

思い切って,気象庁は地震,津波,警報などの防災上重要な事項は除いて,APIとして気象情報を全部配信すれば良いと思う。そうすれば,気象業界だけにとどまらず,気象情報が様々な分野で使われることになるだろう。そして有益な情報として,天気情報は確実にステップアップできると思う。

さらに,配信する情報は地理情報として配信するべきである。天気の情報は,地図の上に重ねられていることが多く,地理情報なのである。しかし,現状では画像として見ているだけに過ぎない。位置情報系サービスがたくさん出てきていることを考えると,その辺を見越して地理情報として発信すべきである。

そうなると,気象会社は無料の情報があることを前提で,付加価値の高い情報の発信に注力し,そこでお金を儲けるような枠組みにできる。また,新たな企業が参入しやすくなり,気象予報士のニーズも増える思う。既存の気象会社全体の利益が増えることに貢献するのかは分からないが,社会全体としては,この方が利益が大きいだろう。これがまさしく,この時代の「気象情報の自由化」だと思う。

もちろん,業務で気象情報が重要な場合や,時間との勝負となる防災に関する重要事項については別である。また,自由化しても,気象業務法で認可が必要なケースが出てくるかもしれないので,その辺の線引きを明確にする議論は必要であり,登録制にして気象庁が定期的にクオリティコントロールはする必要はあるだろう。

この業界からは離れているので,最近の状況をよく知らないが,外野の意見として書いてみた。

特にブログでは明らかにしていなかったが,iPhoneの白16GBを購入した。発売日の当日に思いつきで町田ヨドバシに並んでみたら,あっさりと整理券をゲット。ただ,手続きの混雑を避けるため,その日には手に入れられず,次の日に入手することができた。しかし,Simカードを認識せず,途方に暮れることに。次の日(日曜)に町田ヨドバシに電話したところ,在庫が無いから他をあたれと言われ,秋葉原ヨドバシに電話して在庫があることを確認し,秋葉原までわざわざ出向いて初期不良として新品に交換してもらった。その場でアクティベーションもしてもらい,無事に使えるようになったわけである。

iPhoneの使用レポートはいろいろなところで取り上げられているので,全般的なことは言及しないつもりだ。位置情報については,後日まとめて書きたいと考えている。今回は,天気関連に絞ってブログを書こうと思う。先に結論を言うと,「日本向けのWeatherbugのようなソフトが無いので作るべき」ということである。

iPhoneのネイティブアプリの天気情報

まず,iPhoneネイティブアプリの天気情報の印象を。このアプリの天気情報は,おそらく海外系の気象情報サイトから来ている。以前使っていたiPod touchでは,天気予報の表示画面の左下の「Y!」をタップして,詳細なサイトに移動できた。すると,海外のYahoo.comの天気情報のサイトに飛ばされた。現在は,Yahoo! Japanの気象情報サイトに飛ばされる。それはそれで良いのだが,ネイティブアプリは海外系の情報を取り込んでいるため,Yahoo! Japanの気象情報で発表されている天気予報との整合性が取れていない。そもそも表示する天気アイコンの表示方式が異なっており,違和感がある。アップルのネイティブアプリなので難しいとは思うが,改善を希望したい。

Yahooの天気情報

iPhoneのSafariのブックマークにはYahooがあり,iPhone用に最適化されたサイトへ飛ぶことができる。その中のコンテンツに天気情報があり,一部については,iPhone用に最適化されている。今日,明日,明後日の,全国天気,気温,降水確率については,iPhone用に最適化されている。各地の天気や天気図,台風情報などの情報へのリンク集についてもiPhone用に最適化されているが,そこから先は通常のサイトへ飛ばされる。せっかくなら,すべての情報について,iPhone用に最適化するべきであろう。

iPhoneでは東京アメッシュが見られない

夏のこの時期,多くの人が夕立を気にする。雨が降っていなくても,上流で雨が降れば川は増水し,危険な場合もある。そこで,リアルタイムで,雨雲の様子を把握することは重要である。東京都下水局の東京アメッシュでは,10分おきでタイムラグがほとんどなく,レーダーによる雨雲の様子を配信しており,詳細な雨の範囲を知る貴重な情報源である。しかし,Safariで対応していないのだ。そのため,Yahoo天気の雨雲レーダーをみなければいけないが,更新頻度が少なくタイムラグが大きいため,使い物にならない。

WeatherBugはインターフェイスが優秀

App storeには,天気のカテゴリがあり,天気系アプリがダウンロードまたは購入できる。種類は少ないのだが,WeatherBugはランキングは高く,フリーなのでインストールしてみた。画面は以下のような表示である。

photo.jpg

Tokyoとなっているが,この場所は位置情報を使って自動的に決定してくれる。私は神奈川県在住で,自宅で設定したが,神奈川県でもTokyoとなった。しかも,詳しく見るとHanedaと書いてあり,羽田空港のようだ。しかも,温度は華氏表示,風速はノットである(注1:SafariでみるWeatherBugでは摂氏対応しているようだ。)(注2:近いうちにアップデートされて摂氏に対応する可能性がある→リンク)。また,画面下にRadarというのがあるが,これは日本には対応していない。温度や風向風速の下にAlertがあるが,気象庁の注意報や警報ではない。結局,海外の天気情報サイトからの情報であるため,日本の詳細な天気情報は十分に整備されていないのだ。

従って,WeatherBugのような国内向けの天気情報iPhoneアプリを開発するべきだろう。大きいディスプレイを生かして,WeatherBugに近いような,ひとつの画面から,必要な情報に簡単にアクセスできるようなインターフェイスが欲しい。また,位置情報を取得して,もっとも近いアメダスの最新の観測情報や気象情報を表示させるとか,雨雲レーダーの地図に自分のいる位置をプロットする等も可能だろう。落雷情報もあるとうれしいかな。

さらに,ソーシャル的な要素を入れて,twitterのようなシステムがあるとおもしろい。私はWeathetterというtwitterの天気関係ポストを拾うことを試みているが,これに位置情報を簡単に与えることができれば,自分の位置情報に近いところのポストを拾うことができれば,有効な天気情報となる。

大手気象情報会社ではなく,中小の気象会社で,アプリの値段は100~200円程度でいいので,天気情報用iPhoneアプリを開発して欲しいと個人的には思う。

最も国民の認知度の高い衛星である気象衛星「ひまわり」の後継機の予算を確保する見通しが立っていないらしい。

気象衛星が消滅の危機、「ひまわり」後継機に予算集まらず(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080705-OYT1T00454.htm

気象庁が6~8年後に打ち上げを予定している気象衛星「ひまわり」後継機2基の調達の見通しが立たず、30年以上も日本の空を宇宙から見守ってきた気象衛星が消えてしまうかもしれない事態に直面している。

現行2基の予算の7割を分担した国土交通省航空局が計画から外れることになったため、管理運用を含め1基400億円とされる予算の確保が気象庁だけでは難しいためだ。

以前,気象庁が考えている次期気象衛星についてエントリを書いた。やや批判気味に書いたのだが,民間の力を利用するという考えだったので,気象庁には予算が無いということは良くわかっていた。そして,本当に予算が確保できていないようだ。

以下に,いくつかの雑感を列挙する。

(1) 気象衛星は最も役に立った地球観測衛星である

一機400億円かかるとか,予算が取れる取れないは別にして,これまでの地球観測衛星の中で気象衛星はも最も役に立ってきた地球観測衛星の1つである。日本では,気象衛星の打ち上げ前は台風の接近の予想は富士山レーダー(1999年廃止)に頼るしかなかったが,気象衛星によって,はるか南の台風の発生をいち早く察知し,台風の進路の予測の精度が向上した。防災面での貢献は多大なものがある。

それだけでなく,数値予報へのインプットデータとしての貢献,気象現象の解釈にも使用される。世界的には,世界気象機関(WMO)が実施している世界気象監視計画へ参加しており,国際貢献にもなっている。

(2) 極軌道衛星は気象衛星の代替にはならない

最近は,だいち(ALOS)や,高分解能衛星写真を目にする機会が多くなっている。しかし,このような画像を撮影する衛星は極軌道である。気象衛星は静止軌道であるため,観測方法が全く異なっている。極軌道の場合は,地球の回りを回っているため,気象衛星のように一時間や30分に1度のような高頻度の撮影はできない。

(3) このタイミングには何か裏がある?

国の予算のことは詳しく知らないが,All aboutによると,来年度の予算の動きが始まるのが5月くらいのようだ。

概算要求、補正予算、復活折衝・・専門用語を解説! 予算についての基礎知識 (All about)
http://allabout.co.jp/career/politicsabc/closeup/CU20010904/index.htm

各省庁の各局の各「課」が、来年欲しい予算をまとめ、各局の予算関係を仕切る「総務課」に要求します。これが5月末くらいまで。総務課はこれをもとに局の予算要求をまとめ、各省庁の予算関係を仕切る「官房予算関係課(会計課)」に提出します。これは6月末くらいまで。これをもとに、各省庁が予算の要求を財務省にするのが8月末から9月あたまくらいまでです(これを概算要求といいます)。

この記事によると,5月から6月にかけては省庁内で予算要求が決まってくる時期である。気象庁は外局なので国土交通省との予算の関係がよくわからないが,国土交通省内での折衝か,財務省での折衝でうまくいっていないのだろうか。そのため,リークによる先制攻撃で予算獲得を有利に進める狙いがあるのかもしれない。洞爺湖サミットの主要テーマの1つに気候変動があるので,この記事が出るタイミングが良すぎる。

まさか,気象衛星が必要ないと考えている役人はいないと思う(そうあってほしい)ので,何か裏があるような気がしている。

(4) とにかく気象庁はこれから正念場

過去のひまわりの打ち上げの経緯を見ると,技術試験衛星であったり,運輸多目的衛星だったりと,現業では衛星画像自体は使われているが,単独で現業を目的とした気象衛星の打ち上げについては,行われていないのだ。

ひまわり8号に迫る危機 (MTSAT打ち上げを追う!)
http://mtsat.air-nifty.com/news/2008/02/8_0464.html

* ひまわり1号~2号:科学技術試験衛星だったため、科学技術庁が経費を100%負担(気象庁ゼロ%) * ひまわり3号~5号:科学技術衛星だっため、科学技術庁が40-25%負担(気象庁60-75%) * ひまわり6号~7号:運輸多目的衛星だったため、航空局が70%負担(気象庁30%)

今後の衛星は,国土交通省航空局が計画から外れ,技術試験衛星でもないということである。つまり,現業として気象庁が継続性を持って気象衛星を打ち上げる時期が訪れた,という解釈ができる。いろいろと水面下の攻防がありそうだが,とにかく気象庁は正念場を迎えているといえる。

Twitterで投稿される情報は,自分の身の回りに関することが多い。天気についても,体感的なことや現在の自分がいる場所の天気の状況をつぶやいている。このような「生の声」をうまく抽出することで,現在の天気やこれからの天気を判断する情報の一つとして,活用できる可能性があると考えている。そこで,Twitterのつぶやきから,天気に関するつぶやきを抽出し,解析するウェブページを作成してみた。

Weathetter(うぇざったー) twitter天気関連投稿解析サービス
http://www.tagchan.net/twitter/weathetter.php

このウェブページは,ベースはUsuyu氏のdisastterを参考にしている。Usuyu氏には使用の許可をいただき,phpのソースコードを改変したものである。Usuyu氏に感謝致します。

検索はtwitter検索を利用しており,天気に関するキーワードで検索をして,結果をxmlで受け取る。

検索キーワードは以下のとおりである。


大気の状態, スコール, 大雨, 雷が, 雷雨, 雹, 豪雨, 夕立, 土砂降り, 洪水, 記録的短時間大雨情報, 土砂崩れ, 小雨, 濃霧, 雨量, 降水, 降雨, 降水確率, 降ってきた, 降り始め, 雷雲, 増水, 真夏日, 酷暑日, 猛暑, 酷暑, 放射冷却, 寒波, 冷害, 冷夏, 暖冬, 最高気温, 最低気温, フェーン, やませ, 北東気流, 肌寒い, 蒸し暑い, 暑い, 寒い, 快晴, 晴れ, 秋晴れ, 冬晴れ, 晴天, 空気が乾燥, 小春日和, 青空, 台風, 暴風, 強風, 突風, 大しけ, 最大瞬間風速, 突風, 竜巻, 高潮, 高波, 波が高, 梅雨前線, 温暖前線, 寒冷前線, 停滞前線, 閉塞前線, 高気圧, 低気圧, 閉塞前線, 熱帯低気圧, 積乱雲, 入道雲, 曇, 地震雲, 巻雲, 曇天, 着氷, 吹雪, ふぶき, 風雪, 暴風雪, 着雪, なだれ, 雪崩, 融雪, 積雪, 降雪, アメダス, 天気予報, 気象情報, 気象庁, 気象予報士, 気象台, 測候所, 気象衛星, 注意報, 警報, 大雨情報, 梅雨, 木枯らし, 春一番, 梅雨入, 梅雨明, 黄砂

上記キーワードで抽出されたつぶやきの最新20件は,「発言詳細」のところに表示されている。次に,抽出されたつぶやき本文をYahoo! Japanの形態素解析APIにかけて単語に分解し,出現キーワードの件数をカウントしている。また,検索キーワードをカテゴリに分け,つぶやきがどのカテゴリに分類されるのかを判定し,グラフ化している(天気キーワードグラフ)。

カテゴリは以下の通りである。

TR=雨・雷・不安定系, TE=温度系,FI=晴天系,WWT=波・風・台風系,WC=天気図系,CL=雲系,SN=雪系,WI=気象情報系,SE=季節系

このWeathetterが完成した6月9日の夕立のときは,大部分が夕立や雷雨についてのつぶやきばかりで,非常に興味深かった。

もしできるのであれば,buzztterのような形で,網羅的にTwitterを検索して天気関連の用語を抽出してみたいと考えている(技術的には可能だが容易ではない)。また,位置情報付きのつぶやきが増えれば,自分のいる場所に近くて,天気関係のつぶやきが検索できるようになるかもしれない。そうすれば,防災とかにも役立つサービスができるかもしれないが...。

ここ数日,複数のテレビ局でエコ関連が番組の主要テーマとして取り上げられている。このような番組を通して,最近の温暖化の話題を眺めていると,温暖化問題狂想曲というくらい,「人間による化石燃料の使用が地球温暖化の主因と考えられる」という温暖化説が盲信されているのを感じる。そして,自然環境の特異な変化を,単純に温暖化が原因と結び付けている報道が多いように感じる。これには,若干の違和感を覚える。

(なお,このエントリのテーマは,温暖化問題やエコ関連を否定することを主旨とはしていない。)

1. 人間を起源とした温暖化説は本当か?

根拠となっているIPCCの報告書では,「人間による化石燃料の使用が地球温暖化の主因と考えられ,自然要因だけでは説明がつかない」という内容となっている。多くの研究者や政府関係者によって,長い時間をかけて作成された報告書の内容は尊重する。私は反論するつもりはない。人間を起源とした温暖化説を支持すること自体は構わないと思っている。だが,科学が出す成果には不確実性が残っているということを理解した上で,人為的起源による温暖化説を支持して欲しい。

実際には,温暖化は人為的起源ではなく他の要因とする説も存在しており,その可能性は完全に排除されたわけではない。また,将来を予測するシミュレーションで温暖化を予測する研究がよく取り上げられるが,シミュレーションには入力するパラメータが多く,現実世界を再現または予測することは難しい。また,パラメータの少しの違いが大きな結果の違いを生じさせることもある。そもそも,地球規模で多くの現象が相互に影響し合って起きる自然現象に対して,100%の自信で断定することは不可能に近い。したがって,「現段階では数多くの研究によって人為的起源による温暖化説が支持されているが,他の原因とする説も出ている」という認識が適切なのである。

繰り返すが,人為的起源による温暖化説を信じること自体は全く構わないと思っている。しかし,この温暖化説が100%正しく,他の可能性は絶対に無い,という認識は適切ではない。それを意識した上で,メディアやさまざまなソースで取り上げられる温暖化問題について,接してもらえると幸いである。

2. 最近の自然環境の変化は温暖化が原因か?

例えば,どこかで集中豪雨や洪水が発生したとか,記録的な高温を観測したとか,そういうシビアな現象や記録的な何かが発生した場合に,すべてを温暖化と関連付けてしまうケースをよく見かける。ほかにも,どこかの湖のある生物がいなくなったとか,今までいなかった動植物が増えたというケースでも,「温暖化の影響」と一言で片付けてしまっているケースを見かける。

もちろん,そのような現象が温暖化が原因である可能性は否定できないのは確かだ。しかし,そういう問題を,一言で「温暖化の影響」と決め付け,思考をストップさせてしまってないだろうか。

例えば,気温や降水量は,多い年もあれば少ない年もあるように,自然現象は「ぶれる」ことがあたりまえだ。したがって,温暖化が原因であると判断するためには,短期的な視点で,シビアな現象や記録的な何かだけの情報にとらわれるのではなく,長期的にデータを観察した上で慎重に判断されなければならないのだ。なので,集中豪雨などのシビアな気象の話題になった場合,「温暖化の影響で...」ということは軽々しく言えない。

まとめ

結局のところ,上記の①と②を深く考えずに信じてしまっている人が多いような印象を受けているために,温暖化問題に対する多くの人々の関心に対する違和感を覚え,それに対する警鐘を鳴らしたいと考えたことが,本エントリを書いた動機である。「そんなこと,みんなわかっているよ!」というのであれば,杞憂に終わることになるので,それはそれで良い。

温暖化問題を通してエコ(エコという2文字で表現することにも違和感を覚えるが...)に力を入れることは,地球のことを考えた行為として,尊敬に値する。それでも,単純な思考はせずに,「地球温暖化ってのは人間が原因である可能性が高いみたいだけど,自然は複雑だし,いろいろとあるみたいだよ」,「異常気象みたいだけど,もっと長い目でみないと温暖化が原因なのかわからないよね」というように,自然に対する複雑性を頭の隅のどこかに置いたうえで,温暖化問題に接してもらえると幸いである。

2月はもうすぐ終わりとなり,そろそろ黄色い粉が気になる季節が到来した。黄色い粉は,花粉と黄砂である。黄砂情報は,環境省と気象庁から発表されているが,2008年バージョンにリニューアルしたようだ。

  1. 環境省-黄砂飛来情報
  2. 環境省のプレスリリースはこちら。上空にレーザ光線(ライダー)を当てて,黄砂の量を正確に推定するのが特徴である。ただし,中国については,当初公開予定だったが,国家機密ということで観測データは公開されないことに。
    当初は日本、中国、韓国、モンゴルの4か国で観測されたデータを公開する計画だったが、中国が「気象は国家機密」としてデータ提供を拒否したため、中国の情報がないままでの運用開始になった。

    「環境省HPの「黄砂情報」、中国のデータなしで運用開始」 読売新聞

    公開サイト
    http://soramame.taiki.go.jp/dss/kosa/

    envgojp_kousa.jpg

    サイトを見ると分かるが,中国の観測点が無い。また,日本でもそれほど観測点があるわけではなく,12点である。それほど網羅的に観測しているとはいえない。なお,黄砂の量による影響は,上記ウェブサイトの「黄砂飛来量の凡例」を見ると分かりやすい。

    予測については,CFORS呼ばれる黄砂分布をモデルによる計算結果で表示するようだ。2008年2月28日16時現在,表示されていない。おそらく,こちらが元のサイトであろう。

  3. 気象庁-黄砂情報

  4. 気象庁のプレスリリースはこちら。気象庁の場合は,目視での観測で視程を観測する。従って,環境省のような機材を使用して,花粉の量自体は計測してはいない。また,観測点は環境省よりは断然多い。

    黄砂観測実況図
    http://www.jma.go.jp/jp/kosa/index.html

    kishogojp_kousa.jpg

    環境省と同じく,モデルによるシミュレーションを行っており,地表面付近の黄砂濃度の濃度と,大気中の黄砂の総量の多さが分かる。

    黄砂予測図
    http://www.jma.go.jp/jp/kosafcst/index.html

    kishogojp_kousa2.jpg

    メッシュの空間解像度は非常に粗そうだが,黄砂の到達具合が見やすくなっている。ただ,濃度が人間生活の中でどういう影響かを明確に示していないため,一般人が気をつける基準や目安がわからないのが欠点だろう。多少は参考となる基準を提示して欲しいと思う。

2つの黄砂情報サイトを紹介したが,次に様な違いを見出すことができる。

環境省:正確な黄砂の量を観測できるが,観測点が非常に少ない。
気象庁:観測点が多いが,実際の黄砂の量は観測していない。黄砂の予測図からは,黄砂の実際の量や濃度が読み取れないため,対策をとるための判断ができない。

1月から2月にかけて,気象庁の気象観測関連のトラブルが3つ報じられた。3つのミスはそれぞれタイプが異なっているようだ。

気象庁の「地域気象観測システム(アメダス)」で、全国約千三百の観測点のうち、北海道から九州にかけての百十五地点に障害があり、一部で「時間雨量九〇〇ミリ超」など実際と懸け離れた降水量や日照時間を示していたことが二十九日、分かった。  問題のあった百十五地点はいずれも、昨年十二月から導入が進められている、最大瞬間風速などが観測できる次世代タイプ。観測機器の更新に伴うシステムトラブルとみられる。  同庁によると、二十八日午後五時半の時点から、コンピューターのシステム障害で観測不能になったため、バックアップシステムを稼働したところ、今度は降水量などに異常値が示され、自治体や防災機関、気象情報会社などに配信された。トラブルは、午後六時までに復旧した。 「アメダス115地点で異常 システム障害か 『時間雨量900ミリ超』」東京新聞 (2008年1月29日)

この記事だけでは原因がいまいちはっきりとしないが,新しいアメダスの更新に伴うトラブルらしい。115地点も誤表示されたというのがポイントであろう。読売新聞(リンク切れ)の記事によると,アメダスを収集するシステムの部分(おそらくアメダス・センター)で不具合が発生したようだ。

東京管区気象台は14日、福井県南越前町今庄に設置された「地域気象観測システム」(アメダス)で、風向風速計が南北逆に設置されていたため、昨年12月から約2カ月間にわたり、風向きも東西南北を逆に観測していたと発表した。 「アメダス、逆さまでした 風向き2カ月、逆に観測」共同通信(2008年2月14日)

観測機器の単純な設置ミスのようだ。

【2008年2月21日0時49分,追加】
東京管区気象台のサイトに情報が掲載されていました。
http://www.tokyo-jma.go.jp/sub_index/koho/hodo/20080214fukui.pdf

気象庁は19日、北海道小清水町の「地域気象観測システム」(アメダス)が、コンピューターのトラブルから1カ月間、風向きを東西逆に観測していたと発表した。 (中略)  気象庁は昨年から、最大瞬間風速などが計測できる次世代タイプのアメダスを順次導入している。今回のトラブルは、更新時のソフトウエアのインストールがうまくいかなかったのが原因だとしている。 「「西風」が「東風」に アメダス、また風向き逆」中日新聞(2008年2月18日)

唯一,気象庁ホームページの報道資料に掲載されたトラブルである。先の2つのトラブルは報道資料は存在していない。資料によると,観測所にあるコンピュータでの観測に関するソフトウェアのトラブルのようだ。

というわけで,3つのミスが続いたわけだが,それぞれにトラブルの背景が違っていることがわかった。1つ目と3つ目は新アメダスに関連するトラブルのようだが,1つ目はデータを集約するシステムのトラブル,3つ目は観測所でのシステムのトラブルである。2つ目は設置ミスである。

防災上,気象観測データの収集は迅速さが求められるため,集約するシステムを構築しているなど,比較的複雑なシステムとなっている(観測機器の設置ミスは論外)。なので,システムの不具合は発生する可能性はあるわけで,その辺は仕方ない部分はある。だが,なるべくトラブルは無くしていただきたいものだ。