研究テーマ

やりたいこと

研究に関係するキーワード

空間情報科学(地理情報システムリモートセンシング,写真測量,地図),防災(地域防災,災害情報,防災情報),リスク研究(災害リスク情報,リスクコミュニケーション,リスク評価),森林情報

研究の方針

仮想&現実世界から定期的に取得・観測された情報を活用し, 既存の知識を基に,理解しやすい情報に加工または変換し, 適切なタイミング,空間スケール,位置において, 加工された情報を必要としている人に提供し, 意思決定を支援すること。

適切なタイミング,空間スケール,位置において,加工された情報を提供するためには,地理情報と関連付けられた情報であることが適していると考えられる。。 上記のことを実現するために,必要な枠組みを考え方法論を開発することが研究テーマの軸となる。

防災科学技術研究所(2009年4月から)での研究テーマ

防災・減災行動支援のための災害リスク情報や地理空間情報技術を活用した手法開発およびシステム開発

地理空間情報に代表される災害リスク情報を地域住民が活用し、 リスク評価を行い、災害リスクガバナンスに基づく防災のための活動、行動に関する意思決定を支援する手法開発および支援システムの開発。

  • 田口仁,臼田裕一郎,長坂俊成,坪川博彰,佐藤隆雄,安倍祥,(2009) リスクコミュニケーションのための住民参加による地域コミュニティの被害想定手法と 防災力評価手法の検討, 日本リスク研究学会第22回年次大会講演論文集, 22,pp.247-252.

大学院時代(2004年4月~2009年3月)の研究テーマ

地理空間情報の計測技術とシミュレーション技術を統合した将来予測手法の開発と森林域への応用

リモートセンシング技術によって,バイオマスや撹乱等の森林情報を広域に高精度に計測する手法を開発する。 そして,森林情報と森林成長の予測モデルを統合し,将来の森林のバイオマスや二酸化炭素吸収量を広域に予測する手法を開発する。

  • 田口仁,遠藤貴宏,沢田治雄,安岡善文 (2009)「森林の3次元構造リモートセンシングと生態系プロセスモデルの統合に関する研究」,生産研究, 61(3), pp. 764-768. 掲載論文

1.森林成長モデルとリモートセンシングデータの連携

地球温暖化問題への関心の高まりによって,陸域の炭素固定量の評価が重要な研究課題になっている。炭素固定量評価には,生態系モデル(Process-based ecosystem model)が用いられており,広域に正確な評価を行うためには,リモートセンシングデータが有効である。最近の研究では,光学センサによって土地被覆分類結果,葉の量を表す葉面積指数(LAI)が用いられている。特に,本研究ではキャノピーの高さを取得できるリモートセンシングデータをに着目し,生態モデルと連携させる方法を検討した。キャノピーの高さ(樹高)を用いることにより,森林の場合は成長段階を把握できるため,バイオマスの推定や,炭素固定のポテンシャルが高精度に評価できる可能性がある。

  • 田口仁, 遠藤貴宏, 安岡善文, (2008) LiDARデータと森林成長モデルの統合に関する研究, 第119回日本森林学会大会予稿集, P3a01, 3月26~28日東京農工大学(府中市).
  • Taguchi, H., Endo, T. and Yasuoka. Y., (2007) Biomass estimation by coupling LiDAR data with forest growth model in conifer plantation, Proc. ACRS 2007 - 28th Asian Conference on Remote Sensing, Nov, 12-16, 2007. Kuala Lumpur- Malaysia, CD-ROM.

2.広域な森林の3次元構造の抽出手法の開発

航空機に搭載されたレーザスキャナ(LiDARデータ)を用いることで,森林の構造が詳細に把握可能となった。このデータを用いて,高精度に樹高や立木密度,バイオマスを計測する手法の開発を行った。 また,衛星画像や空中写真から森林のキャノピーの高さ(樹高)を推定できる可能性が高まっている。本研究では,各種リモートセンシングデータから樹高を抽出できる可能性を検討した。特に,空中写真や衛星だいち(ALOS/PRISM)に注目している。

  • 田口仁,遠藤貴宏,安岡善文, (2008)「LiDAR点群データを用いた樹冠形状モデルに基づく単木樹冠形状抽出手法の開発」日本リモートセンシング学会誌, Vol. 28, No. 4, pp. 331-341.
  • 田口仁,遠藤貴宏,古川邦明,沢田治雄,安岡善文,(2009) 「多時期の空中写真から作成したDigital Canopy Modelによる森林キャノピーのモニタリング」 写真測量とリモートセンシング, Vol. 48, No. 1, pp. 4-11.

3.森林被害や撹乱の検出手法の開発

温暖化によって,今後は森林では倒木や火災などの撹乱が発生する頻度が多くなることが懸念されている。日本では,管理放棄された人工林で倒木被害が発生しやすくなっており,病虫害では松枯れやナラ枯れ等の枯損被害が発生している。本研究では,高解像度衛星画像で得られる分光反射特性,そして航空機搭載型LiDARデータから得られるキャノピーの高さの変化を用いて,森林の被害,撹乱を検出する手法検討した。

  • 田口仁, 臼田裕一郎, 福井弘道, 古川邦明, (2007) 「高解像度衛星画像とLiDARデータの統合処理による森林被害検出」, 日本リモートセンシング学会誌, Vol. 27, No. 2, pp. 109-116.
  • 田口仁, 臼田裕一郎, 福井弘道, 古川邦明, (2006) 「高解像度光学センサ衛星画像とLiDARデータを組み合わせた森林域の冠雪害検出手法の開発」写真測量とリモートセンシング, Vol. 45, No. 1, pp. 17-24.
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